2021/12/3-5 TDSとASKS

12/3 20:00 自宅 

これから夜行バスでディズニーに行くらしい。3週間前だかに取ったチケットが明日に控えていたのと、さらに夜行バスもいつの間にか取っていた。

 

ノリと勢い。全てが他人事。昔の俺がやったこと。

今年も12月になっているし、時間の経過が早い。「おおん、もうこんな季節か」となっていることが多い。

 

仕事を終え自宅に戻り、夜行バス前に街に酒を求めに行こうとしたのだが家事やらグダグダしていたら23時近くになっていた。

急いで家を出る。空気がひんやりとしていた。

 

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自分の席に深く座り爆睡をかました。

 

 

4日 7:30 TDS

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現地に着いたら当たり前だけど着いた実感が湧き、歩く鼓動に合わせて陽気な音楽が耳を通過する。バスを降りた時の不健康感といつも通りの日差しに自然とワクワクしていた。

 

しかし、まぁここで予め分かっていた現実に直面する。

チケットは入園指定。つまり10:30から。

 

朝一で着くも3時間ぐらい時間を潰さないといけない現実。

過去の自分のなんとかなる精神に相槌を打ち、徒歩3kmほどにある葛西臨海公園に向かう。

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街が徐々に起きていく。

着いた時には少し汗をかいていた。上着を脱いでベンチに腰掛けた時に思う。

「なんで俺ディズニー前にこんな歩いてるんだ…」

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疲労と風景のコスパがイマイチ悪く不発に終わった気がする。しかし、富士山を見れたことに感動と関東にいることを実感し朝日を見ながらコーヒーを飲んで電車に乗った。

 

 

9:15 舞浜駅

「うぃーす」

1週間前に会ったばかりなんじゃないかと言うくらい自然にダチと合流した。

 

仕事中にふと見たディズニーサイトでチケットの空きがあることを知った俺はダチに連絡。

「ーーー俺に夢を見させてくれ」

速攻返信が来て2枚分買った。

 

「まだ時間あるよなぁ」

コイツもコイツで入場1時間以上前に来るあたりほんと地元だと思う。

 

どうすると話し合った着地地点は

「夢だし酒飲むかぁ」

朝っぱらから路上飲酒。1分ほどで決まった。舞浜駅前で座り込み(ダチは胡座でいた)軽快にプルタブを開けた。

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「うんまぁぁあ」

底辺感。目の前を何人もの人が通り過ぎていく。

 

「朝から夢の国前に路上飲酒。」

これ以上にいい響きがあるだろうか。

「2階から目薬」ということわざに似たような何かを感じる。

 

結局2本も缶ビールを決めてしまった。

 

 

10:30 TDS

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ディズニーの入場したときのワクワク感ってなんなんだろうな。これから何かが始まる気がしてならなかった。

 

ドラゴンボールの悟空が戦闘前にワクワクする気分ってきっとこんな感じ。

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一番最初はインディージョーンズに乗った。

並ぶ時間・アトラクションの時間・面白さと世界観から考慮してインディーのコスパは一番いいと思う。

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「私はパコでぇぇぇぇええええす!!!」

サンシャイン池崎を彷彿とさせる冒険家パコを幼少期から何度見たのだろう。

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やっぱりディズニーはワクワクする。

なかなかチケットが取れないだけあって、一番並ぶとされるアトラクションでさえ40〜50分待ちだった。

 

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アトラクションに乗ると同時に体に酒を入れていく。まだ夢は始まったばかりさ。

 

タートルトークではお決まりのセリフ

「ウォォオオオオ!!!」がコロナのため言えずみんな手を上げるだけだった。

なんとなく場が盛り上がらずコールアンドレスポンスの重要性を学んだ。

 

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次第に暗くなりディズニーの2面性が顕著に現れ始める。軽快な音楽と幻想的な風景はここが現実であることを惑わせるようだ。

 

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こんな雰囲気のなかで告白でもすればNGを出す人なんていないんじゃないかとさえ思えてくる。ってもディズニーに男女で行ってる時点でなかなか親密なのだが。

 

俺らは男2人で来た。「えぇー!?」だとか「男2人で行って何が楽しいの?」だとかそういうレスポンスがあるけど「アンタには仲良い奴がおらんのか…?」と思う。ダチといる尊さを成人式ぐらいに戻って学んできてください。成人式にも同窓会にも卒業式にも出てないけど。

 

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アトラクションを待つ列にめちゃくちゃ偶然にも違うグループで来ていた地元の奴に会った。

そいつとも昔はよく遊んでいたりしていたのだが、いつしか疎遠になってしまっていた。まぁ俺が行方をくらますように消えたのもあるのだが、別にそれに関わらず大学の連中にも就職先を話すことなくフェードアウトして4月から東北にいる。

 

詮索されるのが嫌いなので時期が来たらふらっと消えている。めんどくさいし。

 

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花火が上がり、終わりが近づいていることを否応なしに理解させられる。

 

「最後センターオブジアース行かね?www」

(えぇ…これから……?)というのが正直な感想だった。しかし行って正解だった。

 

最後急上昇してフワッとした時に見たディズニーの景色はしばらく忘れないと思う。

 

その後は宿に行くため浦安駅まで歩いた。

分かる人は分かると思うけど、ディズニー付近の駅は直進するには少し遠いが楽に行くには乗り換えによる大回りをしないと行けないという地味なアクセスの悪さがある。

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歩くことに抵抗はないので、歩きで行くことを提案された時は軽いノリで了承したが(2〜3kmだと思っていた)実際は5kmぐらいだった。足が死んだ。

 

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宿に入って爆睡を決めた。

 

2日目 8:00 起床

「やべぇ、俺ら爆睡してたな…」

泥のような肉体も一晩寝たら回復していた。

 

昨日の夜は何も食べずに寝てしまったので朝飯を求めに店へ。24時間やっている中華系の居酒屋に行った。

 

「乾杯ーーー!」

朝一番のビール。この土日だけはどうかだらしなく生きても許してほしい。

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一品一品の量が意外にも多くてがっつり食べるかたちになってしまった。3杯ビールを飲んだ。

 

11:30 浅草

「ここが浅草やで!!!」

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浅草には3〜4回来たことがある。ちなみに浅草寺のおみくじは凶の出る確率の方が高いらしいのと、浅草寺の裏側には世界一渋い?苦い?抹茶ジェラートが存在する。

 

一通り見終えてスカイツリーに向かって歩き出す。

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空がめちゃくちゃ綺麗で散歩日和だった。

昨日はディズニーにいたのだが、時間というものは1日で意味を変えてしまう。

 

 

14:30 東京スカイツリー

スカイツリーでは適当に見て回った。

シンボルとしてのスカイツリーは好きなのだが、案外着いてしまうとどこにでもありそうな店が立ち並んでいるだけで即座にスルーしてしまう。

 

人も多かったし暖房の暑さを純粋に感じていた。だけど下から見上げるスカイツリーは空が綺麗で来てよかったと思う。

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浅草からのスカイツリーは定番。

昼過ぎに浅草でぶらぶらしてスカイツリーで買い物や水族館。最後は夜景を見に上まで登る。ぜひデートの参考にしてほしい。

 

 

16:30 月島

月島には年単位で行っていた。というのも自分の大学のキャンパス(普段とは別)が近くにあり、学祭の時に夕飯や風呂を求めに来ていたのだ。

 

これでも副部長だったので大学に泊まり込んで知る人ぞ知る月島温泉に特に行っていた。

 

温泉に入り、もんじゃの店を探す。

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もんじゃは普通だった。もんじゃとかたこ焼き、お好み焼きは結局味はオマケで作る過程が面白かったりする。

 

そのあとは普通の居酒屋。こっちがメインだと瓶ビールを開けた瞬間に思う。

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何を話したのかはあまり覚えていない。ただビールを飲んでいた気がする。というか大体人との話なんてあんま覚えてないし。つまんない人のつまんない話は覚えてるからまぁそういうことなんだろう。

 

 

21:00 東京駅

適当に別れ、翌日仕事があるからもう少し早い電車に乗りたかったのに結局終電近くの新幹線に乗ることになった。

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この前埼玉に行ったときの新幹線は死んでいたのに、今回は不思議と元気だった。人は学ぶ生物だ。

 

BGMはハンブレッダーズの再生

www.youtube.com

 

おしまい。

 

2021/11/19-21 顔でも出しに埼玉へ

19日 18:30 仙台駅

仕事が終わった。これから埼玉に新幹線で向かう。

 

ぶっちゃけ新幹線のチケットも買ってないし、土産もまだ。夜の街に酒を求めに行くことだって出来る。「じっちゃんばぁちゃんに顔でも出してくるかぁ」と仕事中の青空を見て思った程度の動機。

 

実際俺から向こうに連絡もしてないし(母親が連絡していると思うが)とにかく無計画。

2日目には大学時代のバイトの後輩達と飲みに行く約束だけしている。後輩から連絡が来て、了承したらワラワラと人を呼んでくれた。

 

 

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「いや、人多っっっ!!!」

ここ数ヶ月で一番の誤算だったのかもしれない。まさか青空に誘われて顔を出しに行く民がこんなにいるとは。

 

切符を買い、スーツケースを転がしながらチンタラ歩く民にイラつきを感じつつもホームまでたどり着く。適当に立ってる後ろに列が出来てて草。ホームのさらに端に移る。人が想像の4〜5倍は多い。

 

埼玉には、じいちゃんばあちゃんが住んでいて幼少期にはよく遊びに行った。ザリガニを釣りに行ったり縁側で虫眼鏡を照らして紙を燃やしたり。家が築120年のいわゆる古民家だったためイメージ的にはサマーウォーズ。小学生の頃一人で電車に乗って遊びに行った時には、ひどく驚かれたのを今でも覚えている。

 

埼玉の大学に通っていたため、居候というかたちでお世話にもなっていた。

まぁそんな感じで色々あった埼玉に向かう。

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両隣の人達が弁当にがっついてるなか、一人ビールを啜った。

 

 

20:40 大宮駅

圧倒的な文明の発達。イマドキ1時間ぐらいで着いてしまう。

 

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この距離感が1時間というのは冷静にバグだと思う。

 

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とりあえず人の多さにビビる。最初に言っておくが神奈川、東京、埼玉が人生の95%を占めるほどには生きてきた。

 

しかし随分と東北の生活に染まってしまったのか、人の多さと街の煩さ、汚さにカルチャーショックを受ける。

最近夜の街デビューを果たして、LINEのメッセージは引っ掛けた異性。週末はバイクで出かけたり酒を飲み歩いてるなど正直人生一ウェイウェイしてる気でいたがあまりにも意識が小さ過ぎた。都会に戻りたくなった。井の中の蛙大海を知らず。

 

とまぁ薄々記憶を呼び起こしながら電車に乗る。駅名がアナウンスされる度に懐かしさを感じていた。

 

21:30 最寄駅

最寄駅に着いた。一言で表すと「懐かしい」

なんだかんだ大学の2年間くらいはこの駅と道を使っていたので匂いに引き込まれるようにぼけーっとしてしまった。

 

家には22時過ぎに着いた。夕飯を貰ってそのまま寝た。

 

 

20日 7:00 起床

平日仕事に行く時は「休日は絶対寝て過ごす」と思うのにいざ休日になると早起きしてしまう。

 

朝飯をもらってから現在建てている住宅を見に外へ。これは凄いことだと思うんだけど、祖父母の家は築120年近い古民家だったのだが最近とうとう壊して一軒家を建てている。歴史に立ち会っている感がスゴい。

 

そのあとは昼飯をもらって出かけた。

 

12:30 さいたま新都心

ここにはそこそこ大きいショッピングモールがあって服を買う予定でいた。大人っぽい服が欲しかった。

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1ヶ月以上前の話。

仙台駅を歩いていると知らん若い男に並走される。イヤホンを外し、話を聞いてみると大学1年生に新生活についてのアンケートをしているらしかった。

 

「あのー、私働いてるので、、、、」

-6歳も歳下に見られる世界線。もっと渋く色気のある男になりたい。ジジイになったときでも30歳ぐらいに見られる日が楽しみだ。

 

一通り店を回るも結局何も買わなかった。

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こういう服装が好きなので買おうと手を伸ばすも「またいつもと同じだよな…やめよ……」と思い留まる。というか大抵服を見て回っても同じようなものを選びがちなので買わない確率が70-85%を占めている。

 

カフェでコーヒーを飲んで電車に乗り、そしてスーパー銭湯に寄った。

 

家に帰ってからはみんなで鍋をして22時ぐらいには寝てしまった。

 

21日 8:00 起床

朝一で散歩をした。2時間くらい。

例の如くじっとしてられないタチなので起きてすぐに家を出た。

 

別に何を思う訳でもなくただ音楽を聴きながら歩いた。

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トーキョーとサイタマの間には荒川という川が流れていてこの川が県境になっている。

ここの土手の景色が好きで幼少期から今にかけてよく行っていたものだった。

 

昼頃に帰って昼寝をして夕方を待った。

 

夕方には塾講師をしてた時の後輩達と会う約束をしている。よくもまぁ俺の為に?4人も集まってくれた。

偉そうなことを言うと他人が自分を求めてくる以上に自分が他人を求めたことがないので、なんだかんだ誘いは断ってばっかりいるんだけど。タメには厳しいが後輩先輩となるとガードが緩くなってしまう。

 

 

17:00 大宮駅

約束の時間まであと1時間あったため、一人立ち飲み屋に入る。ここの店は学生の頃にもちょろっと行っていたので懐かしかった。

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日本酒をイッキして店を出た。

 

 

久々に会うみんなは当時と変わらなくて雰囲気が居心地良かった。お世辞は基本言わないし帰りたいときはどんな時でも「帰りたい」と思うタチなのだが楽しくてオールしたいとも思っていた。

 

当時教え子だった生徒が今は大3になり就活をしていると聞いたときは時系列を疑ってしまった。てっきり大2だと思ってた。

一浪一留でタメの人は4月から社会人になるし、各々がそれぞれの道をもう少しで行くこじょっぱさが堪らなく愛おしかった。みんな幸せになってくれ。

 

1軒目は自分が店を調べて予約までしたのだが、やはり店選びは難しい。一人だけ社会人だったので奢ったりもした。

ヘコんだりどうしようもない時に助けてくれるのは、誰かが自分を大事にしてくれたり優しくしてくれた時間だと思うので自分は他人に対してそういった時間になりたいと思っている。

まぁ分からないけど学生バイトの時間が誰かのいつかの助けになることを祈っている。

 

2軒目は鍋がメインのとこに行った…気がする。珍しく気分を良くしたので酒が回っていたのだが、みんなそんな気がした。

22時の新幹線に乗る予定だったのでサクッと飲んで食べた。

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22時 新幹線から家まで

トイレに籠っていた。酒が結構入っている状態で電車というのが苦手なので軽く死んでいた。

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着くまでの1時間はなかなかに不審者だったと思う。

 

駅から家までをフラフラしながら歩き、家に着いた瞬間に寝た。仮眠状態で翌日仕事に向かった。

 

 

BGMはブルーハーツリンダリンダ

www.youtube.com

「もしも僕がいつか君と出会い話し合うなら

そんな時はどうか愛の意味を知ってください」

 

おしまい。

 

2021 10/23-24 那須ツーリング旅

「ーーーー横浜と仙台の間ってどこなんだろうな」

雲のようにふわっとした会話。しかし雲の正体が水であり凝固すると氷として具現化するように、しかしそれよりもっと単純に、そんな状態変化に手間をかけずとも決まった。


「んー、那須とかじゃね?」

出勤中の電車のなかでぼんやりとLINEを送る。

「じゃあ、行くか」「うぃー」

旅が決まった。

 

今回のルートはこれ

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お互いの住まいの真ん中である那須に現地集合。片道200km、朝8時集合。

 

 

一日目 AM 3:00

「出るわー」

ひっそりとした街を駆け抜けてLINE。返信は来ない。

どうやら既に出ているようだった。

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一方自分は仕事が終わって0:00まで遊び、軽く仮眠を取った程度。半覚醒状態でバイクに向かった。


トラックとタクシーしかいない寒い街をバイクで走り高速ライドオン。100km飛ばす。

片道200kmのうち高速は約180kmほど。乗ってすぐの1kmばかりであろうか、あることを思う。

 


「あっ、これ無理なやつだ」

圧倒的な風と寒さが身体を一瞬にして冷やす。指先と足先の感覚がスーっと消え、歯がガチガチと音をたてる。震えで体の芯がグニャンと曲がり脊髄が原型を失う。この感覚があと179km続く現実。寒さで澄み渡った夜空に浮かぶ満月と凍てつく風と一寸先の闇に覆われた高速道路。

 


「昼集合にしよう」と数秒間の内に何千回と思う。早く着きたいならスピードを出す他ないが、スピードを出すと風はより一層寒くなる。

 

気温8℃。ネットで少しググると時速100kmのときに受ける風は風速30mらしい。これをさらにググるとこんな結果になった。

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体感温度-9.5」

ほんとかどうかは分からないが、とにかく縮まらない距離と寒い時間が永遠に続いた。

 

 

 

AM 4:30 国見SA

「いや、無理過ぎる」

午後ティーで必死に暖を取る。車が羨ましかった。

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ここまで来ると帰るのも中途半端。生きるために進むしかなかった。


トイレの水がお湯であることに嬉しさを感じ、必死に手を温め、もはや機能を失った棒のような足を引きずってバイクに乗った。

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「あぁ、もういっそ殺してくれ」

少し休んだ分、辛さが増した気がする。一瞬にして凍てつく寒さが襲いかかり地獄が始まる。残りの距離が縮まらないことに絶望を感じていた。

 


AM 5:40 安達太良SA

「ーーーーー朝日だ」

朝日にこんな感動したことはなかったような気がする。もはや生命線のようだった。

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サーモカメラで見たら心臓以外は真っ青になっていそうな身体で、のそのそとSAの中に入る。

 

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「あったけぇ…」

必死に暖を取る。食べることは偉大だ。

少しのエネルギーを得られた感覚があった。

 

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日の光は偉大だ。道路がよく見えることもあって気分が前向きになってきた。寒いことに変わりはないが。


朝日とバイクと誰もいない高速道路。さっきまで綺麗に輝いていた月は化石の様に色が薄くなり空に浮かんでいた。

 

 

AM 7:30 鹿の湯

着いた。大地を噛み締めるように立つ。生きている。ぼーっとしながらダチを待った。


しばらくするとブォーンと横に並んできて合流。コイツといると今いるところがなんでも地元に思えるもんだから不思議だ。

 

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鹿の湯は一言で言うと千と千尋だった。

木造の建物であり、キシキシと音を立てる床と硫黄の匂いがほのかに香った。


中には3m×3mの湯船が6つほど。面白いことに40℃から始まり41℃の湯船、42℃の湯船と1℃ずつ上がっていくのが特徴的だった。MAXの46℃の湯船には常連であろうおじいちゃん達が陣取っており、地元で愛されていることが伺えた。


冷えた体に42℃のお湯が溶けていく。身体が機能を有し始め、人としての形を取り戻していく。ダチは風呂で寝落ちしていて、初めて溺死する人間を見る手前だった。

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AM  9:00 殺生石温泉神社

「次どこ行くかー」

俺らはいつもノープラン。殺生石を眺め温泉神社を回っている間にグダグダと予定を決める。

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殺生石はありがちに昔悪さをしていた妖怪を閉じ込めただか、倒すためになんかしたやつが散り散りになったものの一つらしい。へぇーって感じだった。

 

神社は普通にお参りをした。未だに神社のお参りや賽銭の意味が分からないし、この場面は願いを込めるのかも知らない。

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AM 10:00 那須岳

すぐ近くの那須岳をバイクで登った。

着いたところからはロープウェイで山頂付近まで行けるらしい。大体往復で2000円前後するなどなかなかいい値段をするところが多い。

 

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「今後の風次第で運行中止」

アナウンスが流れながら乗ったロープウェイは確かにギリギリで運行しており、「マジ落ちるんじゃないか」と数回は思った。

 


山頂付近に着くと確かに運行中止も納得いく風。雪も降っていた。

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下界は晴れており山頂だけ過酷だった。

 

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「俺ら帰れんのかなぁ」

粉雪がぶつかるバイク達を見て思う。

気合で降りて、滝と吊り橋、展望台を周る。

 

 

AM 11:30 駒止の滝

木漏れ日が続く山道を抜け、駒止の滝へ。

駒止の滝は遠くに見えるかたちであり、近くに行ってわぁーって感じの滝ではなかった。

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滝どうこうよりもその周りの木々が綺麗だった。

 


AM 12:00 つつじ吊橋

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「景色やっっっば」

一瞬夏とも思えるような爽やかさ。緑色に混じった黄色と赤色が点々として浮かび上がり、空は青色で白い雲がのそのそと咲いていた。


写真を見て気づいたけど奥に見える青色は街なのだろうか。海だと勝手に思っていたけど地形的に海なんてないんだよな。


高所恐怖症ってわけではないが冷たい風がピューピューと吹き、景色が鮮明なおかげで少しばかり怖かった。

 

 

PM 12:45 展望台

ここは何故か恋人の聖地と名付けられており、当て付け感が否めかった。大体何でもかんでも「恋人」を付ければいいと思ってそう。そんなことを2人で喋りながらサラッと流し麓に向かった。

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PM 13:30 南ヶ丘牧場

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「やべぇ!!ニジマスに餌やれる!!!ロバもいるしレストランもあるやん!!!平和やなぁ〜」

世界の優しさで出来ているので牧場に来ると、決まってテンションが上がってしまう。

 

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最初にレストランに入り昼食。

昼間からジンギスカンを食べた。一人暮らしを始めて不味い料理が存在することを知ってからは、こういう滅多に食べれない物はめちゃくちゃ美味しく感じる。

 


「餌やりやらんの?」

「やっぱ、いいわ」

言ってる時が一番楽しいので、実際レストランを出てニジマスを目の前にしたときはガンスルーをかました。

 

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もっと言うと馬の餌やりもロバの餌やりもガンスルーした。

 

バイクに戻り一息着く。若干思ってたことをふと口にする。

「ーーーー宿行かん?」「それな」

お互い疲労が蓄積していたらしい。珍しく15時過ぎに宿に向かうことにした。

 

PM 15:30 宿

「いや、エッッッッッロ」

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彼女と来てたら愛してしまうような部屋だった。今回は温泉も食事も楽しみたかったので、ちょっといい宿にした。


早速酒を一本開けてグダグダしていたら、いつのまにか2人とも寝ていた。ガバッと起きたときはもう夕食まで1時間であり、温泉に行くことにした。

 


ここの宿は施設内に温泉が3箇所ある。まず1箇所目。ヒノキ風呂。

「ぁ"ぁ"あー」

 

本日2回目の温泉。疲労故の温泉。

身体が湯に染みて、溶けていく。

外はひんやりと寒いが湯はあたたかく、湯けむりが辺りを覆っていた。温泉と言えばイメージするようなロケーションだった。

 

夕食はバイキング。

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中華がメインだった。

麻婆豆腐が辛いというより、しっとりふんわりしていた。揚げ物はサクッと音を立てた。

一時間半くらいいたと思う。

 


飯の後にまた酒を呷り、2箇所目の温泉に入った。今回の温泉は本館にあったのでとにかく広かった。

 

「この世界とは、、、」

湯けむりとほのかに色付く紅葉?を眺めながら思う。震えながらバイクを走らせ、ダチと様々な場所を周り、美味しい食事とふかふかのベッドと温泉。これ以上の世界が存在するのか気になった。見つけるんだけど。

 

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温泉を出たあとは宿の敷地内を散策して、部屋で続きの酒を飲んだ。

珍しく先に寝てしまった。俺の方が東北っていう寒い土地から来たためだと信じたい。

 

 

2日目 AM7:00

起床。朝を迎えた。

「そういえばコイツと迎える朝がダチの中では一番多いな」

カーテンから日差しが差し込んでいた。

 

「同棲ってこんな感じなんだろうな」と思うくらい大4の頃は入り浸っていた。

缶ビールをぶら下げて帰ると、あったかい部屋が待っていて「飲むべ」速攻で晩酌。コイツが仕事に行き、一人いなくなった部屋は広く感じてそのなかでコーヒーを啜った。午後からはバイトに向かった。

適当に鍋をやったり散歩をしたり、ピザを頼んでダル着で乾杯したり、最寄りから家に向かうのが自然とワクワクしていたような気がする。

まぁ小中からの付き合いともなると、色々とまぁまぁな感じだ。

 

そして3箇所目の温泉で朝風呂。ここは森をコンセプトにしており、ひんやりとした空気にまだ本領発揮前の太陽が潜んでいた。


「しゃぁぁぁあああ」

都会の空気を5層くらいフィルターに通した空気を感じながら、風呂に入り朝食のバイキングを終えて宿を出た。

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AM 10:00 乙女の滝

駐車場にちょいとバイクを停め、かろうじて滝と呼ばれてそうな小さな滝を眺めた。

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AM 11:00 沼ッ原湿原

ここが今回のハイライト。

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森を歩き、開けたところに出る。

 

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「新世界や、、」

果てしない大地。文明を築く前のLV.2,LV.3のような気がした。

 

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しばらく歩く。どこもかしこも同じような景色が広がり遠くには山々が見えた。奥日光にある戦場ヶ原に似ていた。

 

 

PM 13:30 那須ガーデンアウトレット

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思ったより人々が行き来していた。

ここにきた目的というのは防寒装備を整えること。この時の装備は上が4枚下が2枚。

 

買うものは上1枚、バイクのグローブ下に付けられそうな薄手の手袋、靴下だった。というか整えないと帰りがホントに帰れないような気がした。


肉体的にキツかったランキングTop3ぐらいには入る過酷さだったと思う。自らが選んだキツさ。

 

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っても2人でぶらぶら歩いていると、「多分俺いけるわ!!!」と謎の自信が湧いてきた。結局買わなかった。

 

 

PM 14:40 もみじ谷大吊橋

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ここは日本一とされているらしいが、正直何が日本一なのかよく分からなかった。調べてみると橋の数ある構造のなかで日本一らしい。例えるなら「魚」っていうカテゴライズのなかで秋刀魚にフォーカスを当て、ある漁業で取れた秋刀魚のなかで一番サイズが大きい的な感じだと今になっては思う。

 

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湖的なところからの高さは26mらしく、なんか中途半端な高さで変に続いた謎の橋を渡った印象だった。

 

 

PM15:30  竜化の滝

最後の湯っ歩の里に向かう前に竜化の滝に寄る。滝多過ぎわろた。○○の滝と勝手に呼べば勝手に滝になるような気がする。

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ありふれた滝前の風景を横切って一番奥に進む。駐車場からは20〜30分ほどだった。

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竜化の滝の3段構えは確かに素晴らしかった。

 

 

ここで滝オタの過去滝コレクションを披露したいと思う。

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①流星の滝&銀河の滝/北海道

落差120mほどもある滝が、2つ並んでコラボる感じが良き丸だった。紅葉も見えた。


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オシンコシンの滝/北海道

これは名前が良き丸。っても枝分かれして流れいく様はなかなか。


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袋田の滝/茨城

スケールが段違い。というのも他の滝と比べてかなり近い距離で見ることが出来る。ラオシャンロンって感じだった。


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④三階の滝/宮城

緑で溢れるなかゆったりと落ちていく様はなかなか良き丸だった。

 

滝オタ言うて写真がこれしかなかった。

大体滝は落差か何段構えか、落ちる量、滴りや広がり具合だとかそういうジャンルに分けられると思う。

 

PM 16:00 湯っ歩の里

ここは全長60mの長さを持つ、日本一の足湯らしい。

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旅の最後に足湯に浸かりながら、写真を見返してあーだこーだ言い合った。

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深夜3時から過酷な思いをして始まった旅も終盤に差し掛かっていた。暗くなる前に帰ろう。

管理人のおばちゃんは地元(那須?)の歌を気分良く歌いながら窓を閉め始めた。

 

 

PM17:00

暗くなり始めた山道を抜けて、高速まで一緒に走る。メイン道路を左折してETCをくぐり黒い空に浮かぶ「東京」「福島」の文字を目の前にして2人路肩に止まった。


後ろに付いていたので急に止まり始めた時はびっくりしたし、まさか改めて別れを言われるとは思っていなかった。俺はヘラヘラしていたい。

手を降り片方は北へ、片方は南へ。180°真逆な別れ道をそれぞれ進んだ。正直ドラマチックだと思ってしまった。

 

 


帰り道

「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」

どれだけ感動の別れをしようが自然は現実だ。ミリ単位の繊細な風が衣服の僅かな隙間に入り込む。

身体は震え、歯はガチガチと音を立てすぐに限界が来た。寒い、寒過ぎる。しかも行きは夜明けで明るかったのだが、帰りは闇。ハイビームを付けながら80kmをキープして走った。100台近くにトータルで抜かされたと思う。

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「勢いを止めるとガチでやられる」

帰りは一回だけ休憩してノンストップで走り続けた。

 

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BGMはcryamyの兄弟。「バイバイマイブラザー いつまでも愛してるよ」

 

おしまい。

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【番外編】 旅の軌跡とこれから

今回は番外編として旅の軌跡を書くことにする。

 

初めて一人旅に行ったのは今から4年前――――

20歳の頃だった。

当時付き合っていた彼女となんとなく終わりが近いことに基づき、一人遠くに行ってじっくり考えたかったのである。

場所は日光。大学が埼玉にあり、そのまま終電まで乗れば勝手に着くことが大きな理由だった。

 

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向山トンネル(千葉県)

 

結論から言うとあまり楽しくなかった気がする。旅の内容どうこうよりも「一人でそういう場所に行った。すなわち一人旅をした」という事実が欲しかっただけだった。

 

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青い池(北海道)

 

バスの乗り方も分からず、周りが集団で楽しんでいるなか自分は一人、話し相手もいない、夜の宿で一人でいる暇な時間、飲食店でも一人で座ること。めんどくさいが全て上回っていた。

 

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三島スカイウォーク(静岡県)

 

パワースポットとやらに「別れたくないです」と今思えば浅はかで青臭い願い事。しかし当時は真剣だった。結局その日にフラれてしまったが。

 

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草津温泉(群馬県)

 

そのあとは大学生ながら車を持っている友達と色々なところに行ったり、また違う彼女と遊び行ったり、レンタカーを借りて観光地を巡った。関東の有名どころは大体回ったと思う。

 

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川越氷川神社(埼玉県)

 

ありがちに大学生が旅行するような、旅先で酒だ酒だと騒ぐような、インスタ映えを狙ってキャッキャするような、それとあまり変わらなかった気がする。

 

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山寺(山形県)


しかしその中でなんとなくだけど、一般的な大学生の旅行頻度よりは段々と増えていったような気がする。旅行に限らず基本何かをしていないとダメな人間だから、とにかく何かをしていた。

 

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あぶくま洞(福島県)


学生の頃の手帳には基本何かしらの予定が詰まっていた。大4の一時期は8:00〜15:00,18:00〜23:00でバイトを掛け持ちしてそれが週4〜5。残りの休日は誰かと一日遊んでるか出かけてるかだった。

元々の性格のアクティブさと飽きっぽさに磨きがかかってきたのかもしれない。

 

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果報バンタ(沖縄県)


一日家にいて気付いたら夕方になってたという86%の人が過ごしてそうな休日が嫌で、基本外にいた。外に行くなら普段行けないような所、もっと言うならまだ見たことのないところを求めるようになった。

 

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車山神社(長野県)


自分語りになってしまったが、緊急事態宣言で自分は外にいないとダメな人間だということをより思い知った。

 

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清津峡トンネル(新潟県)


集団でワイワイしながら旅行に行くのも悪くないとは思うけど、そもそもそんな集団でつるむほど友達おらんし、一人一人が均等な割合でどこ行きたいだの何食べたいだの言えばいいけどどこにでもいる「なんでもいい」「合わせるわ」という人間によって結局楽しんでる人は集団でも一握りだ。

 

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ナイタイテラス(北海道)


一人旅のデメリットとしては、

①宿が高い

②割り勘が出来ず高い(レンタカーなど)

この2点は特に思う。


からして見れば利益的に同じ場所、空間、物を提供するなら密度が大きい方がいいしそれを一人にしてしまうと利益があまり出ないのは分かる。例えば1泊5000円の一人部屋と1泊6000円の二人部屋とか。こういうぼっち迫害システムを受けたことは何度もある。

 

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代々木公園(東京都)

 

レンタカーを借りたときも1日1万くらいの単価に対して「4人だったら2500なのに10000かぁ…」と思ったことは多々ある。

 

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鳥取砂丘(鳥取県)


しかしこういう時には逆に

「一人を買っている」と思うようにしている。性格悪く言うなら気遣いしなくていいよ券や場の空気読まなくていい券を買っているようなものだ。

 

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由志園(島根県)

 

今までで一番楽しかった一人旅はあまり面白い解答でもなく、北海道と沖縄。

北海道に関しては5泊6日走行距離960kmという数字は今でも忘れられない。

 

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新世界(大阪府)


一通り観光地を周って次の宿に向かう。単純計算でも一日160km。

地図を見て県を見ると、明らかに毎日移動してるのが目に見えて分かる。山道や海沿い、市街地、森、なんにもないだだっ広い道とか。さっき挙げた沖縄よりも北海道は様々な顔を持っていて旅をしてる感が何よりもすごかった。案外旅行に行っても市街地の景色はどこも変わらないから。

 

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江川海岸(千葉県)

 

どこに行っても「果てしない」という言葉がよく当てはまった。

 

次に沖縄。元々海が好きっていうのもあるんだけど海がやはり別格だった。この景色はやはり沖縄特有のものなのだろう多分。

 

 

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荒島神社(宮城県)


宮城の南三陸気仙沼あたりも海が想像していたより綺麗だったのでまだまだ綺麗なとこはありそうだけど。


天候はあたたかく南国風の植物がそう思わせるのか分からないが異国な感じを彷彿とさせた。あとは景色が派手。

 

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東武ワールドスクエア(栃木県)


行って回ったときのギャップとしては、海以外にも山々があり雄大な景色を感じさせた。あと成り立ちにおいて歴史に特に結びついてることから、構造物の深みと重みが強かった。今だけの物ではなく昔からあったものだということをなんとなく思った。

 

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厳島神社(広島神社)


見知らぬ土地に行って、未だかつて見たことのない物を見てぼけーっと想い、考える。そこにはまた様々な人がいて当たり前だけどその土地での暮らしがある。

 

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大洗神社(茨城県)

 

それが無限大過ぎて、大きすぎて、今いる自分の場所とそこで思うことはミリにも満たないんじゃないかと思うことがある。虫眼鏡でようやく見えるような小さな世界でウダウダするのがめんどくさいので、たまーに仕事でも辞めてもう少し世界を見て回ってもいいんじゃないかと。老いてあとは仕事だけで平凡に生きていけばいいやと自分に納得が行くまでフラフラとしていたい。

 

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厳美渓(岩手県)

 


まぁ今は仕事100,プライベート100で遊んでいきたい

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2021 09/20-21 山寺&女川ツーリング

9/20  9:00

「明るい場所を探し望んでる 拾って集めた名言も意味がなくなっちまうくらいの」

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今日は秋晴れ。空に雲が一つもなく、長袖一枚で過ごせるような爽やかな天気だった。

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バイクに跨り、アクセルを捻る。ウウゥンとエンジンを響き渡らせ軽快に飛ばす。

今日は山形の山寺に行く予定。というのも毎度の如く朝に適当に決めた。

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山形にはあと羽黒山という名所があるらしい、これはまた後日行く予定。いつかブログに載せられるといい。

 

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適度に涼しさを持った風を感じながら景色を置き去りにし、たまに香るキンモクセイの甘い匂いが秋を彷彿とさせる。俺は季節が変わる瞬間、もっと言うと変わりつつある瞬間が好きなのでめちゃくちゃにテンションが上がっていた。

 

そんなこんなで出発から2時間。宮城から山形に着いた。

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「ここら辺にバイク停めるとこありますか?」

当店で1000円以上買うと駐車場無料といった、ありがちに土産屋と駐車場がくっついているような店のおばちゃんに話しかける。

 

「そしたら兄ちゃん、ここ停めとき!」

おばちゃんの厚意によって無料で停めさせてくれた。

 

11:00 山寺

「ほら兄ちゃんマップあげるから、これ見て行ってきな」

自作のMapまで貰って出発。地図を広げながら街を歩いた。

 

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小学校の社会授業をなんとなく思い出す。

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(ここからスタートか、、、)

「すみません、写真撮ってもらってもいいですか?」老夫婦に話しかけられる。

 

「………ありがとう!!良ければ撮りましょうか?」

新しい。一人旅と言うと若い世代では「すげぇ」だの「なんで?」という声があるが案外上の世代ではそんなに珍しいことではないのかもしれない。結局断ったけど。

 

階段をひたすら登る。普通の山道。頂上までは1000段登るらしい。

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階段の道中にも所々スポットはあったのだが目もくれず黙々と登る。木漏れ日のなか時折吹く風が心地よかった。

 

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1000段と言いつつも着くのはあっという間だった気がする。神に5円スパチャしておいた。

 

(俺はいいから適当にみんな幸せになってくれ)

そもそもお参りとは何をすればいいのか分からない。抱負なのか願いなのか祈りなのか無なのか。そもそも神とか風習をあまり信じてないしパワースポットなんて単なるプラシーボ効果だと思っている。因果関係を第3者に任せるのはちゃんちゃらおかしい。

 

 

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しかしまぁ一番上から見る景色はきれいであり久々にきれいな景色を見た気がする。なんだかんだ海が多いからこういった景色はなかなか見ない。ぼーっと眺めていた。

 

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謎に一本だけ紅葉していてきれいだった。去年の秋もこれまた黄昏ていたことを思い出した。

 

12:30 昼食

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山の麓のそばに外れはない気がする。手打ちだったためコシがあり美味しかった。

そのあとはバイクに跨り仙台に戻った。

 

 

17:00 仙台駅

バイク用の服が欲しい。アメリカンというか少しいかついような服を求めて服屋へ。

友達を呼び出して二人で買い物をした。

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24時過ぎに解散した。

 

 

9/21

6:00 起床

朝一のランニング。公園には人がちらほらいて街の始まりを感じさせた。昨日に引き続き空は秋晴れだった。

 

(天気いいし、海で釣りでもして黄昏てぇな...)

思ってしまった。それなら仕方がない。家に着くなり竿をリュックに突っ込み、瞬時に家を出た。

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自動車道を100km近くで走る。100km越えの車線変更は軽いデスゲームのようにノックをすれば死がひょっこりと出てくる。圧倒的な風に立ち向かいながら街を眺めながらバイクを走らせた。

 

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釣具屋で一通りの道具を買い、女川駅でまず海鮮丼を食べることにした。

 

13:30 女川駅

「ん?ここか...?」

何もないこじんまりとした道路からちょっと栄えた施設が出てきた。

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ここだけ建物が立ち並び、目の前には海が広がっていた。店に入り海鮮丼を頼む。

 

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「あぁ...ビール飲みてぇ」

テラス前には海が広がっていた。女川は被災地であり10年前は壊滅状態だったらしい。

 

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「あぁ...ビール飲みてぇ」

(なんで俺バイクで来たん...?)

(ワンチャン飲んでここで4時間潰そうかな...)

 

ホタテは炭で焼いてくれたのだが中までしっかり火が通っているとは思えなかった。

 

(なんか釣りめんどくせぇな......)青空を見て思う。

 

15:00 コバルトライン

女川にはコバルトラインと呼ばれ、海沿いの山をグネグネ曲がるようなドライブコースがある。

 

傾きつつある夕日が木々の隙間から差し込み、視線をやると近くには海が広がっている。

どこまでも広がるような誰もいない道路がずっと続いていた。

 

アクセルを緩め、体を傾け道路と平行になった瞬間アクセルを捻る。1連の動作を繰り返し繰り返し行い、直線に入った瞬間にはフルスロットルをかます。と言いつつも安全に走行した。

 

 

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展望台に着くと走り屋のような界隈の人たちが談笑していた。さらに集団で来たのであろうバイカーたちもバイクをいい感じに並べて記念撮影をしていた。

 

 

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さらに奥に進み到着。緑の原っぱのような芝生と海がきれいだった。

(ぶっちゃけ人はここに来て何を思うんだろう)という疑問は拭えなかった。

 

缶コーヒーでもあれば黄昏るのだが、あるのはトイレのみでありただ単にきれいな景色をふわっと楽しみ、来た道を戻った。

 

身体が「休め」と言っているように眠気が襲う。ツーリング中は常々思うのだが休憩することがなかなか難しい。車であれば横になったり冷房暖房をつけたりして少しのんびりすることも出来るのだが、バイクは横になることもさらに野外なので自然の影響をモロに受け、休むことが出来ない。コンビニ休憩の際も車用のブロックに腰掛けたりする。

 

(ヤバい...ねみぃ......)

だが、ほんとに帰り道は何もない。結果から言うと走行中に3回くらいはうたた寝をした。

ハッと起きたら中心より端にいたりだとかなかなかに危なかった。以前のブログと合わせて思うが、俺はバイクに乗らない方がいいのかもしれない。誕生日に追突されるし。

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帰りは3連休最終日の渋滞に巻き込まれ、これまた寒さと疲労と眠気に襲われた。もう一回言うと俺はバイクに乗らない方がいいのかもしれない。

 

18:00 仙台駅

「飲み行かん?」

連絡が入り、駅前で合流し一緒に飯を食べた。明日も仕事なので早めに解散した。

 

寝る前に夜の散歩。気付くよりも強引に早く秋を感じ、また一つ季節が進むことを実感した。

 

おしまい。

 

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2021 09/03-05 24年目の記念日

9/3 前夜祭  20:00

齢24。24年目の記念日。世界一素敵な日。

そう、明日は誕生日である。

仕事を終え4~5軒はしごして泥酔したい夜も、今は緊急事態宣言。世間が許してくれない。

焚火をしながら夜明けを待つ。今日の深夜からずっと雨らしい、天気が許してくれない。

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「仕方ないからケンタッキーでも買うか、、、」

 

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「ごめんなさい、テイクアウトも20時までなんです、、、」

あぁ、諸行無常。誕生日の前夜祭にそんなことあるかと世間を呪った。ケンタの気分になっていた喉と腹がズシンと重みを増した。

 

人が行き交う街に対してマジで行き場がない。結局シャッターで溢れ、最低限光る街を横目にとぼとぼと家に帰った。

 

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①.酒とつまみを食べて明日を迎える。(安牌策)

②.雨の中でも近場を散歩する。(安牌かつ少しアクティブ)

③.雨だけどバイクで遠くに行く。(アクティブかつ無理難題)

 

そんなことを考えながら横になっていたら寝ていた。

 

 

9/4 AM0:00

ハッピーバースデー俺。起きたら24になっていた。さぁどうする。

とりあえずシャワーを浴びてひと段落。結局選んだ答えは、、、

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読者の期待を裏切らない③でした。この後険しいことが起こるとも知らずに。

 

 

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ひっそりとした街に道路を走る車がシャーっと音を立て、想像の5倍もの雨が降っていた。すぐに靴が死んだ。

 

雨合羽を着てライディング。ヘルメットと体に容赦なく雨が突き刺さり、苦笑いをせざる得ない。最近は無茶とノリで行けるときのラインが分かりつつあるが、これは明らかに無茶だった。というか無謀。

しかし、この無謀に垣間見える先の見通せなさに楽しさを感じてしまうものだからタチが悪いと思う。

 

「これしんどいなぁ、帰ろうかなぁ、でも帰ってもすることないしなぁ」

優柔不断を反復横跳びしながらも徐々に街は離れていく。そして赤信号で停止しているときにそれは起きた。

 

「コイツ止まるよな、、、、えっ、、近くね!?」

 

ドンっっっ!!!!!

 

理解する時間よりも圧倒的に早く、乗っていたバイクが前に押し出され、バランスを失う。

反射的に自身を逃すためにバイクを倒し、ようやく理解する。

 

――――後ろから激突された。

交差点の光が雨で濡れたアスファルトを際立たせ、被害者と加害者という関係性を一瞬にして作り上げる。

 

相手が警察を呼び、警察が来るまで待機。

土砂降りのなか、見えない先のことに不安を感じながらお互いずぶ濡れで立ち尽くしていた。

 

免許証や車検証を求められ、いつも通りであろう現場検証をテキパキと警察が進めていく。

 

「じゃあこれで現場検証は終わったのであとは本人同士で話し合ってください」

結局警察が来てから撤収までは30分程度だった気がする。自分が感じた事故の衝撃よりも拍子抜けするほどあっさりとしていた。

 

10-0で明らかに相手の過失だった。「事故というのは誰も得しないな」と誰もいなくなった事故現場を見て思った。

 

AM 3:00

保険会社に連絡して、部屋で酒やらつまみを食べた。

―――明けない夜はない。5時過ぎには空が明るくなっており夜の短さを感じて寝た。

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AM 11:00

起床。いつも通りの朝を迎え、家事を済ませ外へ。

「そういや、俺事故ったんだよなぁww」

チャームポイントである切り替えの早さを発揮してバイクに跨る。

 

本当は真っ先に修理や点検に出した方がいいのだろう。しかし俺は止められない。

気付くとバイクを走らせ、公園に着いていた。

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ぶっちゃけこういう景色は何度も見たことがあったので、特に印象がなかった。どこにでもあるような普通の景色。

 

 

PM 14:00 わたり温泉

ここは入浴料金が一般料金で700円、会員と呼ばれる地元民は500円だった。

 

「ちょっと待て、にーちゃんこれ使えや700円たけぇから」

松屋にあるようなタッチパネルを操作しているときに、後ろにいた金髪のおじさんに話しかけられる。会員証をこっそりかざしてくれるという謎の好意で、会員価格で入ることが出来た。

 

温泉はTop3に入るんじゃないかというくらい良かった。ガチ温泉ということが浸かっていてはっきりと分かり、露天風呂からすぐ近くの海が見えた。入ったのは明るいうちだったが、夜に浮かぶ星を眺めながら海の音を聞いてみたかった。

 

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帰り際のぱらつく雨のなかに虹が出ていた。

 

 

PM 16:00 宿

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「文豪になった気分だなぁ!?」

今回宿に泊まる理由はのんびりするという名目もあったのだが、実は明日に資格の試験を控えていたためその勉強という目的もあった。

 

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「ま、とりあ休むべ」一瞬にして実家と化す。

 

ここでたまたま見たクレヨンしんちゃんの回が「オラの心はエリートだぞ」という個人的に好きな回であり見入ってしまった。この話はざっくり言うと......やっぱ自分でググるなり見てください。

 

PM 17:00 あら浜

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ここはランキングでも上位であり実際に美味しかった。海鮮といったら酒が飲みたくなるものだがやはり世間が許してくれなかった。

 

そのあとはコンビニで酒を買い込む。季節を先取りして、あったかい缶コーヒーも売られていた。

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季節や温度、湿度や風景、風や空気の匂いでふとそのときに似たような思い出が呼び覚まされることが多々ある。あとそれに結びつく音楽とか。

 

このときは空気の感じからジャパハリネット哀愁交差点が結びついた。

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「人間模様 哀愁交差点 この真ん中で俺はやれるか 俺は俺であり続けるか そして夢を叶えるか」

そしてこの曲からは就活の頃が思い出される。単位だの酒だの中身のない会話がある日を境に内定やESにすり替わることに違和感と、そう思わないといけない世間の風潮に嫌悪感を抱いていた。そういうものに負けじと今も抗っている。

 

 

PM 18:00 宿

 

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酒を買い込むもその前に試験勉強。酒を飲みながらも至って真面目に取り組み、3年分の過去問を解いた。

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24になって思うことをここにつらつら書くのはまた長くなるので割愛。一言で言うと性格的に仕事でも居場所でも1ヶ所に留まる気はないのだが、それにアタックできるまでの年齢や体力,数字面などをぼんやりと考えていた。鬼殺しに溶けたが。

 

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月1でこういった適当な宿に泊まるのも悪くないなと思う。流行りのワ―ケーションみたいな。そして寝た。

 

 

9/5 後夜祭 8:00

起床。いい目覚め。適当に身支度を済ませ宿を後にした。

 

9:00 海辺

たびたびブログやYoutubeに出てくるいつもの海辺へ。訳もなく火を起こした。

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スーッと明らかに夏に吹く風とは違う、少し寒いような涼しいような風が身体を流れていく。辺りには誰もおらず完全に一人。空がきれいに澄み渡っていた。

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「試験前に火起こしてる奴なんて俺くらいだろ...」

パチパチと燃え上がる木を見てぼんやりと思う。なんだかんだ後に予定があると(あと何分後か...)みたいに時間を気にしてしまうので、あまりゆっくりすることが出来ず火は消えてしまった。パッと来てパッと火を起こして終わってしまった。

 

12:00 試験会場

試験は13時から。特に緊張することもなく至って普通に解いた。

2度と覚えないであろう知識が1問1問解いていくごとに頭から消えていく、まさに短期集中勉強。

 

テキスト代に4000円弱出すのが嫌だったので過去問しか買わず何を言ってるのか分からない所からのスタート。これを書いているころは、自己採は終わっているのだが先に言うと合格ラインは越えていた。

 

 

15:00 バイク屋

事故ったバイクを修理に出し、代車を貰った。2~3週間はかかるらしい。

違うバイクに乗るとまた違ったアクセルの感じやエンジン音になるので楽しかった。浮気をしているみたいで。

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17:00 家

昨日買えなかったケンタッキーを片手に家に帰る。適当につまんでいると外で花火が打ちあがっていた。

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東北はもう寒いのでふと「なんで花火って夏なんだろうな」とプレモルを流し込みながら花火を眺めた。

 

 

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【番外編】2021/08/06〜14 帰省 

帰省。そういうのは親がするものだと思っていた。しかしとうとう自分もそんな歳になってしまったとしみじみ思う。

 

仙台から東京までの1時間半、暇なのでつらつら書いていくことにする。

 

仕事が終わり仙台駅へ。家に帰らずそのまま新幹線に乗った。財布だけ持ってフラフラと一人旅を日頃からしている我が身からすれば、衣食住が鼻から決まっている実家は物があり過ぎて?逆に困る。

 

その前に仙台では七夕祭りがやっているらしく、適当にアーケード街を散策した。

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今はコロナで賛否両論あるが、なんだかんだみんな友達だかカップルだか家族だか知らないけど楽しそうにしているのを見ると「悪くないな」と思ってしまう。同じくちょっと浮かれた顔をしているであろう帰省予定のサラリーマンが、遠慮なく新幹線の中で缶ビールを開けている音を聞くと内心「ほんとにお疲れ様です、あんたがNO.1だよおっさん」と思う。

 

負けじと車内とホームでプルタブを開けた自身の顔は同じく浮かれているだろうか。

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家に土産を買おうと商品を手に取った瞬間「いや、俺の笑顔が一番の土産だろ」と迷いもなく酒を取りに行った自分を許してほしい。日頃から一人旅で土産は送ってるから。

 

 

ーーー現実的にいつかは会えなくなる。

だからこそ家族でも友達でも無茶をしてでも会いたくなる。友達に関してはLINEをブロックしてしまえばいつでも切れてしまう関係なのだから。お盆中会う人間っていうのは普段からつるむだけあって、万が一移してしまっても笑って許してくれるであろう。俺は損してもいいけど、最後は幸せになってくれ。

 

BGMは時速36kmの素晴らしい日々。

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ほんとはここで終わるつもりだったけど続き。

8/7〜8/9  

7日の夜に友達の家に宿泊。まぁ例の如く以前ブログに出てきた奴なんだけども。

 

2021/05/08-09 南三陸,石巻,気仙沼野郎二人旅 - 気ままな旅行記

【番外編】2021/4/29〜5/05 GW - 気ままな旅行記

2020 11/28-29 群馬野郎二人旅 - 気ままな旅行記

 

というか地元に帰ってきて会うやつは大体決まっている。

 

8日

外は台風で荒れていた。しかし家にいるのもつまらないと思った俺たちは、レンタカーを借りて台風に会いに千葉の最南端へ。

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車を走らせる。雨と風がガチ。当たり前だが。

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最南端到着。少し日は明るくなってきたものの風と雨は相変わらず。「空は晴れてるのになぁ」と言ったそんな具合だった。

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ここには灯台があって、そこに普段は登れるらしい?んだがコロナで封鎖されていた。

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次に温泉へ。というか2人ともノリでなんとなく最南端に来たため、何をしたいとか全くなく行き当たりばったりだった。

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帰りは夕暮れのなか車を走らせて、海岸や海ほたるの夜景を見たりした。

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なかなかに綺麗だった。そのままソイツの家で2泊目に入った。

 

 

9日

起床。お互いパンイチか上裸と言った具合に、相手を選ぶような格好をしていた。

気を許すだの仲が良いだの、言葉で一々区切りをつける気はないけど、コイツといる時は向こうにいる時より1兆倍は喋るし笑う気がする。「んあぁぁぁぁ!!」と突拍子もなく、意味もなく奇声を発することが出来るのも。

 

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夏を見つけに散歩をして、昼過ぎに帰った。

 

 

11日 

今日は違う友達と会う予定。ドライブをした。

 

音楽をかけ、適当に運転をして他愛のない会話。とてつもなく良き。いやこれがめちゃくちゃ良かった。言うて3日前も同じシチュエーションだったんだけど。

 

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寺に行き、違う場所で向日葵を見た。

特に写真にあるハートや咲いている向日葵を見た時の第一声が「えっ、かわゆす過ぎん?」だったことに我ながら丸くなったと思う。

 

人生のいつにこんなに丸くなったのだろう。なんとなく女絡みだったり元カノ説が濃厚。嬉しそうにする笑顔が宝石のように思えるもんだから、こちとらとしても何かをしてやりたくなって夢中になってた気がする。いい時間だった、幸せになってくれ。

 

RADも愛しの冒頭で「誰かを愛せたあの時の気持ちでいつもいれたら」と謳っていることから色々とそういうことなんだろう。知らんけど。

www.youtube.com

 

 

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最後に砂浜を歩いて、家まで送り届けた。

 

 

12日

地元のアイデンティティである江ノ島へ。

これはこっちのブログも参照していただきたい。

2021 03/30 地元巡り - 気ままな旅行記

 

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例の如く酒を買い込み、イケイケギャルを横目にいつもの場所に向かう。

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酔いと海の開放感からナンパでもしてやろうかと悩むもチキンなので結局出来なかった。というか「大体こういうのはする前がピーク」だったりする。

 

1〜2ヶ月前の話。ツレとサシ飲みに行ったのだが、酔いと一人暮らしの開放感から店員の若い女の子にダル絡みをしてしまった。

「お姉さん何歳くらいなんすかぁw?」

 

話を少し戻すと「大体こういうのはする前がピーク」。そう、俺は話しかけたことがピークであり、その後はダンマリ。

 

「何歳くらいだと思います?ww」

お姉さんがレスポンスするも、何歳とか興味ないし、マジどうでもいいモードに。

 

シーン。

 

ヤバいと思ったツレが

「えー、20歳くらいですか?w」と話を繋いでくれて事なきを得た。

 

「お前話しかけるだけかけて、黙るのやめろww」

女の子が去った後にツレに怒られる。ド正論。ごめんな。

 

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帰るのがダルくなり、明日も友達と遊ぶ予定だったので「今日から行くわ」と連絡を入れ、勝手に行ける前提で電車に乗り、酔いが回ったので勝手に電車で寝た。

 

「ええで」と返信が来たのは自分の最寄りを遥かに越えた後のことだった。さんきゅーまいふれ。布団まで敷いてもらって寝た。

 

 

13日

起床。今日はみんなでボート釣りをする予定だった。狙いはハゼ。

 

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面白いことに入れ食い状態で、「ハゼ界のソーシャルディスタンスはどうなっているのか」と知らなくてもいい雑学レベルに気になった。3人で計100匹は釣った。

 

家に帰りもう一人が合流。4人でダラダラと過ごした。

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皿に溢れるハゼを一匹一匹捌いた時は「俺が求めてた休日はこんなんじゃない…絶対違う……絶対に………」と自らの運命を呪った。俺以外は黙々と捌いていた。プライベートにミリの世界を持ち込まないでいただきたい。

 

集団でワイワイするのは苦手なので、このメンバー以外とは大勢で遊んだ記憶がここ数年ではない。金額をまとめる役、企画する役、盛り上げる役、率先して行動する役など各々が不思議と相補し合って?いるような気もするけど、それはきっと気がするだけであろう。

 

14日 

起きるとまだ他は寝ていた。俺あるあるなのだが誰かの家に泊まり、起きた時、家主は寝ていることが多くどうしようといつも迷う。今回は結局掃除だけしてそっと帰った。

 

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久々の新宿を通る。

 

家に帰って少し休み、夕飯を食べた。

その後駅まで親父に送ってもらったのだが「ほい、そんじゃ」「うーい」みたいなラフな感じで久々の親子の会話は幕を閉じた。

表面上はお互い無関心なので「頑張れ」とか「元気で」とか一々区切りを付けないで実家を出れてよかった。

 

そのあとは少し横浜を散歩。と言ってもガチ雨。

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その後はバスに乗って帰った。

 

 

江の島のとこだけ少し動画にしました。

www.youtube.com