【番外編】 旅の軌跡とこれから

今回は番外編として旅の軌跡を書くことにする。

 

初めて一人旅に行ったのは今から4年前――――

20歳の頃だった。

当時付き合っていた彼女となんとなく終わりが近いことに基づき、一人遠くに行ってじっくり考えたかったのである。

場所は日光。大学が埼玉にあり、そのまま終電まで乗れば勝手に着くことが大きな理由だった。

 

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向山トンネル(千葉県)

 

結論から言うとあまり楽しくなかった気がする。旅の内容どうこうよりも「一人でそういう場所に行った。すなわち一人旅をした」という事実が欲しかっただけだった。

 

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青い池(北海道)

 

バスの乗り方も分からず、周りが集団で楽しんでいるなか自分は一人、話し相手もいない、夜の宿で一人でいる暇な時間、飲食店でも一人で座ること。めんどくさいが全て上回っていた。

 

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三島スカイウォーク(静岡県)

 

パワースポットとやらに「別れたくないです」と今思えば浅はかで青臭い願い事。しかし当時は真剣だった。結局その日にフラれてしまったが。

 

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草津温泉(群馬県)

 

そのあとは大学生ながら車を持っている友達と色々なところに行ったり、また違う彼女と遊び行ったり、レンタカーを借りて観光地を巡った。関東の有名どころは大体回ったと思う。

 

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川越氷川神社(埼玉県)

 

ありがちに大学生が旅行するような、旅先で酒だ酒だと騒ぐような、インスタ映えを狙ってキャッキャするような、それとあまり変わらなかった気がする。

 

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山寺(山形県)


しかしその中でなんとなくだけど、一般的な大学生の旅行頻度よりは段々と増えていったような気がする。旅行に限らず基本何かをしていないとダメな人間だから、とにかく何かをしていた。

 

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あぶくま洞(福島県)


学生の頃の手帳には基本何かしらの予定が詰まっていた。大4の一時期は8:00〜15:00,18:00〜23:00でバイトを掛け持ちしてそれが週4〜5。残りの休日は誰かと一日遊んでるか出かけてるかだった。

元々の性格のアクティブさと飽きっぽさに磨きがかかってきたのかもしれない。

 

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果報バンタ(沖縄県)


一日家にいて気付いたら夕方になってたという86%の人が過ごしてそうな休日が嫌で、基本外にいた。外に行くなら普段行けないような所、もっと言うならまだ見たことのないところを求めるようになった。

 

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車山神社(長野県)


自分語りになってしまったが、緊急事態宣言で自分は外にいないとダメな人間だということをより思い知った。

 

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清津峡トンネル(新潟県)


集団でワイワイしながら旅行に行くのも悪くないとは思うけど、そもそもそんな集団でつるむほど友達おらんし、一人一人が均等な割合でどこ行きたいだの何食べたいだの言えばいいけどどこにでもいる「なんでもいい」「合わせるわ」という人間によって結局楽しんでる人は集団でも一握りだ。

 

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ナイタイテラス(北海道)


一人旅のデメリットとしては、

①宿が高い

②割り勘が出来ず高い(レンタカーなど)

この2点は特に思う。


からして見れば利益的に同じ場所、空間、物を提供するなら密度が大きい方がいいしそれを一人にしてしまうと利益があまり出ないのは分かる。例えば1泊5000円の一人部屋と1泊6000円の二人部屋とか。こういうぼっち迫害システムを受けたことは何度もある。

 

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代々木公園(東京都)

 

レンタカーを借りたときも1日1万くらいの単価に対して「4人だったら2500なのに10000かぁ…」と思ったことは多々ある。

 

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鳥取砂丘(鳥取県)


しかしこういう時には逆に

「一人を買っている」と思うようにしている。性格悪く言うなら気遣いしなくていいよ券や場の空気読まなくていい券を買っているようなものだ。

 

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由志園(島根県)

 

今までで一番楽しかった一人旅はあまり面白い解答でもなく、北海道と沖縄。

北海道に関しては5泊6日走行距離960kmという数字は今でも忘れられない。

 

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新世界(大阪府)


一通り観光地を周って次の宿に向かう。単純計算でも一日160km。

地図を見て県を見ると、明らかに毎日移動してるのが目に見えて分かる。山道や海沿い、市街地、森、なんにもないだだっ広い道とか。さっき挙げた沖縄よりも北海道は様々な顔を持っていて旅をしてる感が何よりもすごかった。案外旅行に行っても市街地の景色はどこも変わらないから。

 

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江川海岸(千葉県)

 

どこに行っても「果てしない」という言葉がよく当てはまった。

 

次に沖縄。元々海が好きっていうのもあるんだけど海がやはり別格だった。この景色はやはり沖縄特有のものなのだろう多分。

 

 

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荒島神社(宮城県)


宮城の南三陸気仙沼あたりも海が想像していたより綺麗だったのでまだまだ綺麗なとこはありそうだけど。


天候はあたたかく南国風の植物がそう思わせるのか分からないが異国な感じを彷彿とさせた。あとは景色が派手。

 

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東武ワールドスクエア(栃木県)


行って回ったときのギャップとしては、海以外にも山々があり雄大な景色を感じさせた。あと成り立ちにおいて歴史に特に結びついてることから、構造物の深みと重みが強かった。今だけの物ではなく昔からあったものだということをなんとなく思った。

 

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厳島神社(広島神社)


見知らぬ土地に行って、未だかつて見たことのない物を見てぼけーっと想い、考える。そこにはまた様々な人がいて当たり前だけどその土地での暮らしがある。

 

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大洗神社(茨城県)

 

それが無限大過ぎて、大きすぎて、今いる自分の場所とそこで思うことはミリにも満たないんじゃないかと思うことがある。虫眼鏡でようやく見えるような小さな世界でウダウダするのがめんどくさいので、たまーに仕事でも辞めてもう少し世界を見て回ってもいいんじゃないかと。老いてあとは仕事だけで平凡に生きていけばいいやと自分に納得が行くまでフラフラとしていたい。

 

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厳美渓(岩手県)

 


まぁ今は仕事100,プライベート100で遊んでいきたい

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