17日
仕事を終えて青森に車で向かう。休日は仕事が終わった瞬間に始まる。
「あぁぁぁぁあ!ヤニと酒うんめぇぇえぇ!」
パンイチでヤニをふかし、酒を入れる。こんな姿誰にも見られたくない。
酔いに任せてそのままベッドに倒れ込んだ。
18日
偏差値を取り戻し起床。
夜から飲みがあるので、その時まで時間を潰すといった具合だった。
朝のスタバ。なんなんこれ。
バリオシャレやん。コーヒーを飲みながら家計簿を付ける。
金をはじきながら次どこに行くかぼんやりと考える。カラオケに行くことにした。
カラオケ合衆国という聞いたこともないような所。最初に出てきたメガネおじはDAMしか空いてないとほざいたのに、メガネおじが裏に呼ばれヒョイと出てきたアラフィフおばはjoysoundとDAMどっちにしますかと聞いてきたので戦ってやろうかと思ったが大人しくjoysoundにした。理由はpk shampooが多く入っているから。
昔好きだった青春パンクはいつしか聴かなくなっていたけれども、いざ久々に歌うと熱が入った。ルーツはやはりパンクである。
そのあとは温泉に入って遅めの昼のそばを食べた。気温はクソ寒いんだけれども、そんな時に入る露天風呂はやっぱり最高だった。
ーーーーそして夜。
「5人って聞いてたのに何も連絡なしに来るのやめてくれる!?」
店がシーンとなる。マジ修羅場。
確かに5人のコース料理を予約したものの、1人来れなくなったのを連絡なしに行ってしまった。まずかった。来ないことは現地に集合した時に知った。
「そういうの困るんだよね!分かる!?」
分かるんだけどもそんな声を荒げて怒ることでもないような気もする。俺ら一味のヤンキーの作業員はもう臨戦体制に入っており内心ヒヤヒヤする。
「そんな怒ることじゃなくねぇ?」
店員が去った後、愚痴混じりのビールを流し込みながらスタート。ヤンキー作業員は見るからに輩。遭遇しても出来れば穏便に済ませたい。エピソード話は自身が生きてきた世界線とは違った話が多く、面白くもありグレーでもあった。
夜家の外でたまに聞くような、酔っ払いの奇声を発しながら歩くヤンキー作業員。修羅場。2件目はスナックに行った。横に嬢が付いてくる感じ。
マジで付き合ってからはピタリとそういう街歩きは行ってないので懐かしくもあり、やっぱしょーもねぇなという感想。相槌だけ打って酒を飲んだ。
「お前ら始まったら逃げろよ?いいな?」
(いや、意味が分からないw)
「始まったら逃げる」というフレーズを生まれて初めて聞く。
2件目に3件目のおすすめを聞いた際に提案された店。一つ注意としては、ヤンチャ系が多いということ。普通ならば避けると思うのだが関係なく真っ先に先頭が向かっていた。
(人生でこんな瞬間はもうねぇだろ……)
なんてことを思いながら階段を登り、店に入る。
聞いていたよりも普通の店だった。すげぇ嫌な言い方だけど、山奥の町の少し栄えた隣町だしそんな恐れることもなかったのかもしれない。
3件目を終えて代行を呼び、家に着いた。
翌日は海に行って、ヤニを吸いながらぼーっとしてまたもや温泉に入りマッサージを受けた。
温泉からのマッサージということもあり寝落ちしてしまい、何か損した気分になった。
もうすぐ雪が始まる。嫌な気持ちのまま眠りについた。