2021 09/20-21 山寺&女川ツーリング

9/20  9:00

「明るい場所を探し望んでる 拾って集めた名言も意味がなくなっちまうくらいの」

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今日は秋晴れ。空に雲が一つもなく、長袖一枚で過ごせるような爽やかな天気だった。

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バイクに跨り、アクセルを捻る。ウウゥンとエンジンを響き渡らせ軽快に飛ばす。

今日は山形の山寺に行く予定。というのも毎度の如く朝に適当に決めた。

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山形にはあと羽黒山という名所があるらしい、これはまた後日行く予定。いつかブログに載せられるといい。

 

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適度に涼しさを持った風を感じながら景色を置き去りにし、たまに香るキンモクセイの甘い匂いが秋を彷彿とさせる。俺は季節が変わる瞬間、もっと言うと変わりつつある瞬間が好きなのでめちゃくちゃにテンションが上がっていた。

 

そんなこんなで出発から2時間。宮城から山形に着いた。

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「ここら辺にバイク停めるとこありますか?」

当店で1000円以上買うと駐車場無料といった、ありがちに土産屋と駐車場がくっついているような店のおばちゃんに話しかける。

 

「そしたら兄ちゃん、ここ停めとき!」

おばちゃんの厚意によって無料で停めさせてくれた。

 

11:00 山寺

「ほら兄ちゃんマップあげるから、これ見て行ってきな」

自作のMapまで貰って出発。地図を広げながら街を歩いた。

 

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小学校の社会授業をなんとなく思い出す。

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(ここからスタートか、、、)

「すみません、写真撮ってもらってもいいですか?」老夫婦に話しかけられる。

 

「………ありがとう!!良ければ撮りましょうか?」

新しい。一人旅と言うと若い世代では「すげぇ」だの「なんで?」という声があるが案外上の世代ではそんなに珍しいことではないのかもしれない。結局断ったけど。

 

階段をひたすら登る。普通の山道。頂上までは1000段登るらしい。

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階段の道中にも所々スポットはあったのだが目もくれず黙々と登る。木漏れ日のなか時折吹く風が心地よかった。

 

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1000段と言いつつも着くのはあっという間だった気がする。神に5円スパチャしておいた。

 

(俺はいいから適当にみんな幸せになってくれ)

そもそもお参りとは何をすればいいのか分からない。抱負なのか願いなのか祈りなのか無なのか。そもそも神とか風習をあまり信じてないしパワースポットなんて単なるプラシーボ効果だと思っている。因果関係を第3者に任せるのはちゃんちゃらおかしい。

 

 

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しかしまぁ一番上から見る景色はきれいであり久々にきれいな景色を見た気がする。なんだかんだ海が多いからこういった景色はなかなか見ない。ぼーっと眺めていた。

 

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謎に一本だけ紅葉していてきれいだった。去年の秋もこれまた黄昏ていたことを思い出した。

 

12:30 昼食

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山の麓のそばに外れはない気がする。手打ちだったためコシがあり美味しかった。

そのあとはバイクに跨り仙台に戻った。

 

 

17:00 仙台駅

バイク用の服が欲しい。アメリカンというか少しいかついような服を求めて服屋へ。

友達を呼び出して二人で買い物をした。

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24時過ぎに解散した。

 

 

9/21

6:00 起床

朝一のランニング。公園には人がちらほらいて街の始まりを感じさせた。昨日に引き続き空は秋晴れだった。

 

(天気いいし、海で釣りでもして黄昏てぇな...)

思ってしまった。それなら仕方がない。家に着くなり竿をリュックに突っ込み、瞬時に家を出た。

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自動車道を100km近くで走る。100km越えの車線変更は軽いデスゲームのようにノックをすれば死がひょっこりと出てくる。圧倒的な風に立ち向かいながら街を眺めながらバイクを走らせた。

 

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釣具屋で一通りの道具を買い、女川駅でまず海鮮丼を食べることにした。

 

13:30 女川駅

「ん?ここか...?」

何もないこじんまりとした道路からちょっと栄えた施設が出てきた。

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ここだけ建物が立ち並び、目の前には海が広がっていた。店に入り海鮮丼を頼む。

 

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「あぁ...ビール飲みてぇ」

テラス前には海が広がっていた。女川は被災地であり10年前は壊滅状態だったらしい。

 

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「あぁ...ビール飲みてぇ」

(なんで俺バイクで来たん...?)

(ワンチャン飲んでここで4時間潰そうかな...)

 

ホタテは炭で焼いてくれたのだが中までしっかり火が通っているとは思えなかった。

 

(なんか釣りめんどくせぇな......)青空を見て思う。

 

15:00 コバルトライン

女川にはコバルトラインと呼ばれ、海沿いの山をグネグネ曲がるようなドライブコースがある。

 

傾きつつある夕日が木々の隙間から差し込み、視線をやると近くには海が広がっている。

どこまでも広がるような誰もいない道路がずっと続いていた。

 

アクセルを緩め、体を傾け道路と平行になった瞬間アクセルを捻る。1連の動作を繰り返し繰り返し行い、直線に入った瞬間にはフルスロットルをかます。と言いつつも安全に走行した。

 

 

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展望台に着くと走り屋のような界隈の人たちが談笑していた。さらに集団で来たのであろうバイカーたちもバイクをいい感じに並べて記念撮影をしていた。

 

 

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さらに奥に進み到着。緑の原っぱのような芝生と海がきれいだった。

(ぶっちゃけ人はここに来て何を思うんだろう)という疑問は拭えなかった。

 

缶コーヒーでもあれば黄昏るのだが、あるのはトイレのみでありただ単にきれいな景色をふわっと楽しみ、来た道を戻った。

 

身体が「休め」と言っているように眠気が襲う。ツーリング中は常々思うのだが休憩することがなかなか難しい。車であれば横になったり冷房暖房をつけたりして少しのんびりすることも出来るのだが、バイクは横になることもさらに野外なので自然の影響をモロに受け、休むことが出来ない。コンビニ休憩の際も車用のブロックに腰掛けたりする。

 

(ヤバい...ねみぃ......)

だが、ほんとに帰り道は何もない。結果から言うと走行中に3回くらいはうたた寝をした。

ハッと起きたら中心より端にいたりだとかなかなかに危なかった。以前のブログと合わせて思うが、俺はバイクに乗らない方がいいのかもしれない。誕生日に追突されるし。

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帰りは3連休最終日の渋滞に巻き込まれ、これまた寒さと疲労と眠気に襲われた。もう一回言うと俺はバイクに乗らない方がいいのかもしれない。

 

18:00 仙台駅

「飲み行かん?」

連絡が入り、駅前で合流し一緒に飯を食べた。明日も仕事なので早めに解散した。

 

寝る前に夜の散歩。気付くよりも強引に早く秋を感じ、また一つ季節が進むことを実感した。

 

おしまい。

 

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