2022/1/21-23 樹氷巡り

ダチが来るんだ。また。

正直なんで来るのかは分からなかった。

年末年始のグダグダした時間のなかにその約束はあったのだろう。きっと。

 

 

1/21 20:00 仙台駅

「うぃーすwww」

(いや、地元かっっっ!!!)

 

まるで地元の公園で会うように合流したのち、適当な店に入って酒を交わし鍋をつつく。

特段話すことがない。というのも前回会って一ヶ月も経ってないし話題性に欠ける。

 

(誰かといる時俺何話してるんだ……)

少し考えてしまう。ってもここで特段話すことなく、ただ沈黙でいれることが付き合いの長さを物語っているような気がした。

 

店を出て酒を買い、俺の家で寝た。

 

 

 

1/22 7:00 起床

起きてのそのそと支度。駅を8:30に出発するバスに乗る予定である。

 

今回は樹氷ツアーといって、仙台駅→すみかわスキー場→遠刈田温泉→仙台駅というルートを専用のバスが乗っけてくれるプラン。

バスの交通費とスキー場から樹氷までの雪上車の費用で総額8000円。

 

話が前後してしまったが、樹氷を見るためにはスキー場から雪上車というものに乗り、山頂まで行くらしい。

 

 

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市街を離れると自然と積雪が多くなっていく。バスの揺れる鼓動に合わせて気分も自然とドキドキしていった………と思いきや軽い二日酔いだったためかなりしんどかった。

 

現地に着いてからは雪景色。

ここのイメージとしては誰もが思い付くスキー場。内に入り受付を済ませる。

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雪国の何がめんどくさいって外ベースの服装でいた場合、内にいるときに心底暑いということだと思う。バスの時でも暑くてしんどかった。2人して外に出る。

 

「ただいまより雪上車の乗車を開始いたします。自身の乗る番号の……」

アナウンスが流れ雪上車に乗り込む。

 

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雪上車のなかは狭く、人で密集していた。

いわゆる密状態である。そのなかで30分前後揺られるものだからこれまた苦痛。しばらく目を閉じていた。

 

 

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雪上車から降りると白銀世界。吹雪で耳が取れそうになり速攻でフードを被った。

 

(なるほど、これが樹氷か………)

正直なところ木に雪が乗っているだけで、どこでも見れるのでは…というのが第一の感想だった。しかしよくよく見てみると木に雪がくっついている。

 

樹氷は別名スノーモンスターとも言われ、木に雪がくっつくのを繰り返し、木の大きさを遥かに超えることもあるのだという。

発生条件も事細かにあり、ここまで来るとある意味ゲームのイベント発生条件に酷似しているような気もする。

 

降りてからはガイドの人が案内をして、観光客はそれに続いてゾロゾロと続いていく。俺とダチは控えめに下の方で各々樹氷を見ていた。

 

「それでは、各自雪上車に戻ってくださーい」

その声とともに皆雪上車に戻った。

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しばしまた雪上車に揺られスキー場に戻った。

 

「バス雪上車と乗り継いだ甲斐があった」という意見と「あれだけ時間かけるほどの景色でもないな…」という2つの極端な意見があると思う。

 

自身の意見としては正直後者だった。アクティブさを求めているので。このツアーの時間の半分は移動時間だったし、その間はずっと寝ていた。そして案外こういう絶景オンリーという旅は初めてだった。

 

 

15:00 遠刈田温泉

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そのあとは温泉に入り、遅い昼飯を食べた。

 

「地方のただある温泉」

失礼極まりないかもしれないが温泉宿が5〜6店舗立ち並んでいることに対して、路上に人はおらずたまーに同じツアー客とすれ違うくらい。コロナ禍ということもあるのかもしれないが閑散としていた。

 

 

18:00 仙台駅

駅に帰ったあとは居酒屋と夜の街を3〜4軒はしご。今日と明日がすれ違うような時間帯に雪道を歩き2人家に帰った。

 

 

 

1/23 9:00  起床

ダチは今日の15時過ぎのバスで帰るらしい。最後に青葉城へ。

 

 

城に着いて2人で乾杯。

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治安。ファミリーやカップルが多いなか酒を飲み始める。

 

「仕事ってダルいよなぁww」

「それな、俺大統領になりてぇ!!んで休日増やすわwww」

謎に正方形の形をしたベンチなのか椅子なのか分からないものに座り、そのまま寝転がった。

 

いつか自身のやりたいことや行きたいところに折り合いをつけるときが来る。

その時期は人それぞれなんだろうけど。

俺はまだ公園で全力でキャッチボールをするような淡い時間や綺麗な景色の前で全力でポーズを取ること、飲んで急遽漫喫に泊まり気怠い朝を迎えたり、右を見なくちゃいけない風潮の時に左を向いてケタケタ笑っていたい。

莫大な将来に対してめんどくさいことが否応なしに増えていく。

 

不思議と2時間ほど経っており急遽駅に向かう。昼飯をゆっくり食べるつもりだったのだが、速攻ラーメンで済ませた。

 

「うぃー」という掛け声とともにダチはふつーのバスに乗り込み、神奈川まで6時間揺られていった。

 

おしまい。

 

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