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仙台駅をぶらついていた。
今回の帰省は車で帰ることにしたのだが、彼女が9日まで仕事だというので一日ぶらぶらすることにした。
(あぁ、至福)
職場に向かう人々を見ながらスタバでお茶をする。世間はまだ平日、平日休みも悪くない。
10時ごろにいつもの理容店で髪を切り、その後は漫喫に行って炎炎の消防隊を読んだ。
炎炎の消防隊。
個人的にはあまり刺さなかった。
付き合ってからはこういった自分の時間が減ったもんだからめちゃくちゃ楽しい。
「誰かといる煩わしさと1人でいる寂しさ」
誰かといることは面倒だし1人でいる方が絶対気楽でいい。どっちを取るかと言われれば誰かといたいとうっすら思い始めたのは俺が大人になったということなのか。
(あぁ、人生)
ヤニは雰囲気。飲む時とツーリング先の自然風景の時しか吸わない。週に2〜3本。身体に悪いし。辞めろと言われれば即日で辞めることが出来る。
1人棒立ちで夜空を見上げるのとヤニを吸いながら夜空を見上げるのとでは後者の方が黄昏が強いのと周りからの目も軽い。言わば付加価値の重みと何かをしてる人に即座になれるというのが強みだと思う。
一人飲みの時でも効果を発揮し、ヤニの吸える居酒屋に入った時でも
(あっ、この人は酒を飲みながら吸いたいひとなんだな)と理由付けもできる。
夜は飯に行った気がする。あまり覚えていない。
9日 起床
今日は埼玉まで車で行く。距離としては350kmほど。毎週300kmの秋田-仙台間をノンストップで走っている身からすればそんなに苦ではなかった。
9時には栃木に着いており佐野SAで休憩をした。
SAによくある1000円ガチャを3回ほど回した。
埼玉の祖父母の家に着いたのは13時過ぎで、昼飯を貰って近くのスパに行った。
畳と蚊取り線香と木の匂い。幼少期から過ごしていたこの匂いをはっきりと覚えている。
100年ほどの歴史があった家も時代とともに取り壊してしまい、今は現代風の家になってしまった。
時代の経過を最近思う。z世代と呼ばれる下の代(俺も括りとしてはz世代らしいが)と俺の代では考え方と幼少期の過ごし方が大きく変わっているんじゃないか。昨今のコンテンツを見るに俺の代でも時代には少し遅れを取っていて、フォーカスが当たっている代ではないんじゃないかと思う。この歳でそう思うのであれば上のおじさん連中は排他的なものを感じているのだろうか。
スパから帰り、飯を貰って談笑した。
10日 埼玉〜神奈川
昼前に埼玉を出発して結局着いたのは14時前ぐらいだった。
50kmしかないのにも関わらず下道で3時間近くかかってしまった。今回帰省にあたっては世間とは逆の動きをするので東北から関東間は渋滞にハマることはなかったのだがさすがに東京近辺では少しその予兆が見られた。
実家に車2台は停められないので近くのパーキングに停めて徒歩で実家へ。
3ヶ月前にGWで実家に帰って以来なのでそんなに新鮮味はなかった。あとGW編のブログを最近更新したばかりなので1ヶ月前くらいの記憶。
その日は寝て、夜は少し散歩して終わった。
12日 神奈川
今日はキャンプをして、風呂に行ってカフェに行く予定。
「夏だ……」
めちゃくちゃ綺麗な夏。写真として切り取る景色は夏が一番美しいのかもしれないが、汗はダラダラかくし写真の美しさとは対照的だ。
最近タープを買ったのでその試作も兼ねてきた。
(いやいやいや…これどうやって立てればいいん?)
イメージ的に屋根みたいな感じではあったのだが、やり方が違うのか材料が足りないのか全くタープがたたない。結局裏は直にペグで止めて、前方だけいつもテントでやっているようなふうにした。
(暑過ぎ…)
この時点でもう1時間経っていたので汗ダクダクであった。俺は上裸になった。
上裸で一人火を起こし、ホットサンドを作っていた。この世界線間違いなくいい。
最近思うのは俺も20歳半ばになり、そろそろ若いという理由は通じないということ。30代が上裸でホットサンドを川辺で一人作っているのは不審者極まりない。
入社当時に野営として、住宅街から降りた河川敷で火を起こしていたのは若さだと思う。
なんかまぁでもこうやってふざける時間は必要だ。
そのあとは風呂に行き、カフェで一息つく。
転職サイトを漁っていた。そう俺は仕事を辞めるつもりだ。いつになるかは分からんけど。
大きな要因として俺は田舎がダメであること。
自身がやりたいことに対して環境がそうさせてくれないことであったり、そして仕事の多少なりともある反動を分散することができないこと。全国を飛び回れるのは良いことだと思っていたが、山だとか人のいないところに何年も閉じ込められるのは正直しんどい。飛び回れることに対しては大きいが、そこで仕事を通じて見る景色は狭いように思う。
そして今年中には結婚したいということ。転勤を理由に可能性を捨てたくはない。自身がやりたいことに対しても人に対しても。まぁ結局まだ3年目だし分からないことだけれども、30代前には答えを出したい。
そんなことを思いながら実家に帰り飯を貰った。
13日 神奈川〜栃木
高速はスイスイ進む。やはり世間と逆の動きをするのは大きな利点だ。
首都高を抜け、埼玉を過ぎ栃木へ。
栃木に来たのは日光に行きたかったからである。
今日はあしかがフラワーパークに行き、宇都宮で泊まり明日日光に行く予定だ。
あしかがフラワーパークはイルミネーションがきれいということでいつかは行ってみたかった。
いや、微妙。
せめて花畑でもあればよかったのだが全然ない。RTAと言ってもいいほどに10分くらいで見終わった。
イルミネーションもあるがなんとなく想像できたのと、そもそも敷地がそんなに広くないため、奥行きを感じるようなわぁっとした感じではなかった。
夜は宇都宮駅に宿泊。
意外だったのだが宇都宮駅はいい。個人的に結構気に入った。街的にも下りの段差をそのまま利用してイベント会場にしていたり、路面電車をここ最近設けて運用しようとしている点、あとは街が単純にきれいだった。住みやすそうな感じではあった。
宇都宮の餃子を食べてもう一軒はしごした。
14日 栃木〜宮城
今日の予定は午前中大谷資料館に行き、午後は日光に行く予定。
大谷資料館はあまり聞いたことはないがマジでおすすめしたい。インスタもバカに出来ないなと思う。
開館30分後ら辺に着いたのだが、車が続々と入ってきており人気スポットということが分かった。
端的に言うと採掘場だったらしい。特に石の?
古代を感じるような神秘的で浮世離れしているこの空間。かなりおすすめである。
気温は10度付近。地下に潜りこんなに広いもんだから外と中では気温が大きく異なった。
ドラマや映画のロケ、CMなどでも使われたらしい。車のcmで使われた時は実際にここまで車を持ってきたらしかったのでどうやった入れたのか疑問に思った。
一つ残念だったのは概要説明があまりなかったということ。ここでどんなことが行われてどういう手順を踏んだのかという説明が薄く、確かにすごいことには変わりはないのだが少し勿体無いような気がした。
次は日光へ。資料館からは車で1時間ほど。
日光は小6と大2ぶりだった。
修学旅行で行ったことと当時初彼女と別れた傷心旅行であった。小6の頃は決められたコースをなんとなく行っただけだが、大2の頃は少しコースを考えて行った。しかし奥日光と呼ばれる戦場ヶ原付近では時間があまり取れなかったのとバスだったため思うように行動が出来なかった。そのリベンジ戦である。
東照宮、神橋というありきたりな観光地はパスしいろは坂を登る。
いろは坂だけでも標高がグッと上がるものだから雰囲気が少し変わる。
まずは華厳の滝。
小6の頃の記憶と相違があまりなくふーんと言う感じだった。日本三名瀑の一つである華厳の滝だがもう一つの袋田の滝に軍配が上がった。
食べ歩きを済ませて次に昼食。
日光は湯葉が名物らしく湯葉を食べる。湯葉なんて食べたことないしコロコロコミックで見たコロッケで知ったような食べもの。当時は登場人物が食べ物で構成されていたとは知らなかった。
当時とは異なって社会人になり、車を持ち始めた。俺は大きく成長したのだろうか。
まずは戦場ヶ原を過ぎて奥の湖へ。その湖の先を行くと群馬に入る。
標高の高いあるあるで太陽がサンサンなのに暑くないって言う現象。めちゃくちゃ爽やかだった。湖は透き通っていてきれい。やはり自然がダイレクトで伝わっているところだからだろうか。都内の自然が6次だとするとここは2次くらい。
比較として白神山地の中心部はあまりに神聖で自然そのもののため入るのに許可が必要であったりそもそも一般の人は入れなかったりする。やはり自然は良い。
戦場ヶ原は正直言って当時ほどの感動はなかった。当時は分からないバスに乗って、森を歩き、広がった草原に感動していた。過程というものが大事だと思った。あとは気温。10月付近に行ったから空気がひんやりとしていて研ぎ澄まされていた。
しかしまぁ、無音。自然の音しかせず人の声もしなかったので没頭することができた。
肉うめぇ。
夜は少し高い焼肉屋に行き、肉とビールで優勝。どれくらい高いかというと付け合わせで竹の皿チックなものにわさびが着いてくるようなところ。
そのあとは2件目に行きビールをたらふく飲んだ。
15,16日はあまり覚えていないが、
カラダを動かすためにスポッチャ的なところに行ってわちゃついて海を見て夏を感じた。
最近体重が人生一増えた。元々痩せ型だったので増えることはいいのだが脂肪的な意味で増えているような気がする。筋肉で増えるのはいいんだけど。運動もしないといけない。
言い訳として21時に閉まるスーパーに対して残業が長いんだよな。