11/22
「お疲れっしたァ」
仕事終わり。速攻車に乗り家へ。
ガタンガタンと着替える。
(バイク急げっっっ!!!!)

今回のルートはこれ。
福島~栃木~埼玉~長野横断。
「思いは距離を飛び越え 今君に届くぅぅぅ!」
テンションがヤバイ。俺のなかのバトルフロンティアがバトルフロンティアしていた。
久々のダチとの野郎2人旅。前回は確か1年前とかだったはず。

高速を飛ばし栃木へ。
「うぃーす」
ダチとは直接宿で集合。俺はというと土産のまんじゅうを胸に入れていたので爆乳になっていた。バッグなどはなくもちろん手ぶらだった。

軽ーく話したあと夕飯へ。近くのココスに行く。
「ここのクーポン番号あるやん?これネットに転がってるで」
我ながら最近見つけたライフハックを披露したのだがコスいと一蹴される。

明日の予定をやんわりと決め、寝た。

11/23
当初二人の予定としては毛無峠という群馬と新潟の境に行く予定だった。
(魔境みたいな県境だと言われている)

起きて用意しているあいだ、ふと調べてみると分かったことが一つ。
「ん、ここ冬季閉鎖してね?wwwww」
当日の朝になり予定全部ぶっ壊れ。わろた。俺らもう27やで。
行ける!行ける!となんでも強気な俺らは冬季閉鎖なんて鼻から眼中になかった。
マジ無理ポよピーナッツ。

「とりあえず奥秩父に何かヒントあるべwww」
予定を変更して第二の目的地である秩父に行くことにした。片道80km。イージーである。

「ここが俺の行きたかった場所」
野郎よマニアック過ぎないか。好き。

ここは手掘りで作られたトンネルらしい。この通路が出来たから当時の生活が少し豊かになったとされる。にしても行きたかった場所てwww

そのあとは昼飯。そばを食べた。

(行くとこなくね......)
分かっていることを敢えて俺らは口にしなかった。
「ちょっと…バイクが故障してしまいまして…あっ、仕方ないですよね。すみませんがお願いします」
宿に物理的同情を誘う電話をするも、当日キャンセルも取られることに。行くと思ってたルートが思いっきり変わってしまった。
「とりあ長野行って、明日北上して海見に行こう」
時刻は13時過ぎ。夕暮れ前には着きたかった。

気温は2〜3℃。片道140kmほど。
ノンストップで完走、死にそうになりながら走った。ここは令和ですか。
山を2つほど越えた気がする。クソ寒かった。

(あぁ…至福)
死にそうになりながらのスーパー銭湯。生き返った。
なんだこの極限……悪くない。懐かしい気がした。寒過ぎて受付で呂律が回らず会話ができなかった。気温と走行速度を加味するとずっとマイナスの世界、過酷過ぎるだろ。
バイクは孤独を求める乗り物、誰も助けちゃくれないし過酷なことが多い。けどなんでまた乗りたいと思うんだろうな。
気温と風と景色、普段ならオクターブほどの包みで触れているものがバイクに乗っている時は裸になる。その瞬間というのは、確かに最高である。


最近ツーリングして見つけたある場所。
空気が澄んでいた。エンジンを止めバイクを停め、景色が迎えるように雄大に広がっていた。そのなか一人ぼけーっとしながらヤニをふかす。つまりそういうこと。

宿代はケチって快活にした。
11/24

起床。はて、どこに行こうか。
そしてまた嫌なニュースが一つ。上田から北上しようとしても日本海側は雨らしい。
オワタ、義務教育の敗北。
しかも日中の気温は4,5℃ほど。マジで過酷。
結局軽井沢に行って解散することにした。

(いや、無理無理無理無理)
軽井沢が標高1000mほどの高い位置にあるのを初めて知った。
世間の天気予報はあくまでも下界の話。クソ寒い。


「いや無理じゃね?」
「昼過ぎに解散して明るいうちに帰るか」
そんなことを話しながらやっとの思いで着いた軽井沢のアウトレットを歩く。
以前大学の頃、ここに来たことがあった。
思い出や経験は学生の頃に比べてこの年になると少なくなっていくような気がする。

ベッキーもそんなふうに言っていた。
でもこの歳だから見つけられるものや思うこともあるかもしれない。
まだ各地にいる未来のダチに期待でもしようか。


服などは結局買わず、昼飯を食べ解散した。
日本一周を終えたダチは九州へ、俺は東北へ。
小3に神奈川で出会った俺たちは今は真反対にそれぞれ生きている。また来年かな、お元気で。