2022/04/02-03 気仙沼ソロツーリング

04/02   19:00~ 自宅

「んじゃまたねー」

数分前に駅前で解散した。俺はこの子のことが多分好きだ。

 

朝起きたら隣にいて、それから台所に立って朝飯を作り始める。内心のめんどくささを抱えながらも、布団やらテーブルの上を片付けているうちにコトンコトンと皿が運ばれてくる。

カーテンは眩しいからと少し暗い部屋で朝食を食べ、昼過ぎまでまた一緒に寝た。

 

毎週のように会うたびに自分自身の尖っていた部分が丸くなっていくような気がしてならない。随分と一人でいたことをここ数ヶ月で痛感する。

 

好きでも一緒にいれるとは限らない。変に大人びた経験からウダウダ考える。「転勤に相手を巻き込めないよなぁ」無限ループ。

 

 

さらに同じ寮に住んでいた同期が他の現場に移動になった。なんだかんだLINEを飛ばしたらその日の内には集まって飲んでいたし、朝仕事前にはロビーで一言二言話してゲラゲラしていた。そういうのもなくなってしまった。

 

そして学生から社会人なり、社会人になって1年が経ち、2年目に入ろうとしている。春は出会いと別れの季節だ。

 

「んぁぁぁあ!!ブチかますかぁぁあ!!!」

あまい。全てがあまい。もっと自分を痛めつけ、泥水を啜るようなハングリー精神を取り戻さないといけない。

 

今回のルートはこれ。

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勢いで出発したバイクは山を超えて気仙沼に辿り着く。宿は急遽取ったところ。翌日は天気が良かった。

 

 

20:00〜 道中

ワクワクが止まらない。やっぱりこの感覚が好きだ。

夜のアスファルトに吸い込まれるように高速に乗りギアを上げる。

片道120km。行けると思っていた。

 

 

ーーーーー数時間後

(あぁ...寒い.......むりぃ........)

 

最近はあったかくなり、服装に油断していた。といいつつも5枚は着ていたんだけど。やはり手が一番寒い。

 

想像してみてほしい。あなたが車の助手席から手を出したら何分持つだろうか。

しかも気温0℃の時速90kmで。

 

しかし正直那須に行った時が一番しんどかったと思う。

震えが止まらない夜を過ごしたのはあの時だけなのだから。

 

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途中の道の駅でダウン。そろそろギブしようと宿を探した瞬間焦る。

(あれ、全然ねぇぞ...........?)

いくつもの旅行サイトを比較するも最短で30km先。地獄が確定した瞬間だった。

 

缶コーヒーの暖を必死で奪い、真っ白に吐き出した息を見ながら思う。

(那須よりは言うてぬるいな.....)

バイクに跨る。

 

走り出した途端に襲ってくる過酷さが少し心地よかった。自分を痛めつけハングリーになること。何も考えなくなるまで寒さと孤独に向き合った。

 

2021 10/23-24 那須ツーリング旅 - 気ままな旅行記

 

23:00 宿

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「あぁ.........」

もはや言語を失ったなんかの生き物だったと思う。ソファーにドカッと座り、暖房を付け服を脱ぐ。

 

カポッと缶ビールを開けて自分に乾杯。本来であればここで少し考え事でもしたかったが、最後一口というところで寝落ちした。

 

 

4/3 8:30~ 宿

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街が起きている。春が来ている。

まさにツーリング日和だった。

 

ヘルメットに付けるインカムを買ったのでそこから音楽が聴ける。バイクと海と音楽。好きなものの三拍子。

 

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(あぁ、愛しいこと限りなし)

景色がめちゃくちゃいい。バイクを買って良かったと心から思った。

 

 

10:00~ 龍舞﨑

駐車場にバイクを停める。車はいっぱいだったがバイクはちょこっと端に停めることが出来るので非常に楽だ。

 

遊歩道をテクテクと歩き、到達する。ここは大島の最先端に位置する。

 

 

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海が広がり自由を感じるも、正直特にすげぇと思うことはなかった。嘘とお世辞が言えない性格なので。

 

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そのあとの磯の風景も特段感想がない。それっぽいのも見たことあるので。

 

 

だけどそこの近くにある洞窟みたいなのは気に入った。

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しばらく腰でもかけて一人を楽しみたかったが後ろから人が来たのですれ違うように戻る。しかもその人が変な服装をしていたのでワンチャン終わったと思う。

 

11:00 小田の浜

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春を通り越して夏がそこにあった。

自販機でクリームソーダを買い、海で黄昏ようとしたその時

「兄ちゃんどっから来たの?」歯のないじいさんに話しかけられる。

適当に愛想をつけるのが俺の良いところ。昔話をし始めたときはもう終わったと思った。

 

段々めんどくさくなる俺と円滑にしゃべり続けるじいさんと綺麗な海。10~15分は喋っていた。

 

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やっと解放されて海で黄昏る。気仙沼には以前いつものダチと来たことがある。

何故海がこんなにきれいなのだろう。しばらく自然と戯れていた。

 

 

12:00 十八鳴浜

 

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メイン道路をちょいと外れ砂利道へ。特に俺のバイクは砂利道に弱いので失敗したと思った。特にこんな傾斜面でバイクを倒してしまったりすると、かなりの労働を強いられてしまう。

 

森の裂け目みたいなところにバイクを止め、浜辺へ。

 

 

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おおん、プライベートビーチ。誰もいない。漂流した気分だった。

意味もなくPVばりに走ったり叫んだりした。

やはり一人旅の利点は人目を気にせずはしゃげることだと思う。

 

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海で陽気に歌う。奥に家族連れが現れたのでそそくさと帰る。

誰かを巻き込むのはポリシーに反するのでバイクに戻った。特に子供は純粋過ぎて俺みたいな邪気が強い人間はダメなんだ。

 

12:30  

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これからどうしよう。バイクを走らせ南三陸に向かった。

 

 

13:15 南三陸商店街

ここに来るのも2回目であり速攻で店に入る。

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海鮮ってなんでこんな美味いんだろうな。

正直前に駿河湾で食べた海鮮が一番なのだが、ここのもそれに匹敵するくらいだった。ネギトロにネギトロする感覚。生牡蠣も初めて食べた。

 

 

帰りは敢えて下道を通り田舎道を堪能した。

山、道路、川の順で並べれられた景色をバイクで駆け抜けた。

 

家には17時手前に着いたと思う。

大体日曜日ってのは17時ぐらいに出先から帰ってきて、飯でも作りながら酒を飲むのが一番なんだ。非日常から日常へ戻る準備を缶ビールで流し込んだ。