2021 04/24 松島巡り

7:20 起床

あぁ、悲しきかな。目覚ましをかけずとも自然とこの時間帯に起きるようになってしまった。

これが社会に染まるということ。

 

カーテンを開け、コーヒーを淹れる。

天気はすこぶる良かった。

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さりげ建物の最上階に住んでいるため日当たりと景色は良く、それらを感じながら飲むコーヒーは好きだったりする。

 

 

今日は松島に行く予定。こっちに越してきてまだ1ヶ月も経っておらず、どこに行っても新鮮で楽しい。先週は温泉に行ったり、先々週はアウトレットや青葉城に行ったりもした。基本週末はどこかしらに出かけている。

 

適当に家事やらなんやらで時間は進み、グダグダと準備をして家を出る。

気分はルンルンしていたのでプレイリスト「ルンルン」を流していた。

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10:00 仙台駅

会社関係の書類を郵送するため、まず最初に駅構内にある郵便局に向かう必要があった。

営業時間は10時から。開店と同時に郵送を頼むなんて経験は当たり前になく、郵便局に向かう途中めちゃくちゃ送りたい人になっている自分に少し笑ってしまう。しかし、10:01に着いたときにはもう5~6人が店内におり格の違いを見せつけられる。

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郵送を無事に終え、改札を抜け電車に乗り込んだ。

座席の配置に「!?」と驚きを隠せなかった。

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「いや、仲良しwww

見知らぬ人と二人席に座るってどんな気分なんだろうな。綺麗な女性が隣に座る期待をするが、半袖のおっさんがドカッと座ってきた。人生はそんなもんだ。

 

ほとんどはじめましての仙石線に揺られながら、窓の外に目をやり、改めて見知らぬ土地にいることを実感する。

 

 

元々この業種は転勤が多く東北に来たもののあと4~5年でまた違う地方に行く。そして現場と呼ばれるところに住み込みに近いかたちで働くため、メインの家とは異なる家があるなど自分の住居も何度も変わる。その度に荷物を段ボールにまとめて郵送。足りないものは現地調達。荷物が増えすぎてしまったら現地で捨てるらしい。野良をやってくように。

 

そして今月初めて東北に来たのに、仙台をホームに研修の段階で今週は福島の現場に行き、来週はなんと青森の現場に行く。1ヶ月で東北の3/7は制覇することになる。ペースえぐくて草。まぁ性格的には合ってるんだけども。

 

 

11:00 松島海岸駅

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今回はるるぶのルートを参照しようとしたのだが、寺オタではないので適当に散策することにした。

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松島は日本三景のうちの一つとして数えられており他には宮島と天橋立がある。

先に書いておくと、松島というのは松島湾と呼ばれる海の領域に存在する260余りの島を総称しており「島一つドーン!松島!!!」のようなものではない。現地に行って初めて知ったんだけども。

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「松島や ああ松島や 松島や」

どこかで聞いたことのある松尾芭蕉の句も実は松尾芭蕉が詠んだわけでもないとかなんとか。そもそも言葉に表せないほどのことをそのように示していいなら「ビールうめぇ めちゃくちゃうめぇ ビールうめぇ」と即興で考えた俺の俳句も名作になっていいと思う。

 

 

11:15 松島離宮

13時からの遊覧船に合わせ、まずは駅近くに位置している松島離宮へ。

入場料を払いひとまず中に入る。しかし瞬間的にあることが脳裏によぎる。

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「ここ何の施設なんだ・・・?」

その通りである。ここが何なのか全く調べておらず、ノリで来たためマジでここが何の施設だか分からなかった。そして周りに人が全くいないのもリアルで笑ってしまった。

 

 

とりあえず状況を把握するため高いところに上る。

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「いやいやいや、どういうことww

幼稚園のグラウンド5個分くらいの敷地。困惑。なんなんだここは。

入ってから調べるという謎の状況に陥る。

調べてみると今いる場所は庭園らしい。

 

 

一応ライトアップもされているらしく撮り方によってはこんな感じに撮れるらしい。

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るるぶではこのように掲載されていた。

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SNS映え警察を担っている我が身からすれば黒に近いグレーだった。

一応買った券が同じ敷地内にある他の施設でも使えるということだったので、展示品も見て回った。そして最後に同じ施設内にあった店で昼飯を食べることにした。

 

 

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「ビールうめぇ!!ワンピースの正体これやろ!!」

喉に染み渡る。この世の輪廻転生を感じているなか、ご膳が運ばれてくる。

 

 

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「えっ、いいんですか・・・?」

圧倒的贅沢。至福過ぎる。

 

マグロ丼の上に隠れていた卵をつつくと、黄身が刺身とご飯に染み渡っていく。最高。

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最後に牡蠣。

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レモンと醤油をかけ一口でいただく。パラシュートのような膨らみを超えた先に待ち構える深く甘いバブみに包まれながら最後にビール。

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完全に一致。正直50人ぐらいいたら一番美味しそうにビールを飲める自信がある。

 

 

12:20 五大堂

遊覧船前にまだ少し時間があったので近くの五大堂に向かう。

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雰囲気はいい感じだった。途中デカいタバコが海に沈んでいるのかと思い二度見してしまう。

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五大堂は807年に坂上田村麻呂が建立した毘沙門堂が始まりとされる。

堂へ渡るすかし橋は縁結びのスポットとしても有名らしい。こういう○○スポットって誰が決めてるんだろうな。それっぽく言っておけばそれなりに人は信じると思う。

 

かつて昔、中学生?だったころの話。

ダイヤモンドパールで四天王のバトルの際、入口になみのりをして「北に○○歩、東に○○歩・・・」と歩き、あることをすると伝説のポケモンが手に入るというネットの話を聞き、まんまとバグって二度と使えなくなってしまった。

ルビー、エメラルド、ファイヤーレッドとポケモンを引き継ぎ、長年費やした青春は800円という硬貨になって自分の手元に残ってきた。

これが現実。

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情報社会と呼ばれる昨今。Iotで効率化を図りSNSを通じて多大な情報が行き来するなかで、どうかこれを読んだ人は自分の目で感じたものに従ってほしい。

 

 

近くにげんぞうという店があり、ここで牡蠣と日本酒を注文した。

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トゥルントゥルンとしたダイヤモンドの輝きに醤油をかけ、一口でいただく。そしてまだ口に残る醤油加減と牡蠣の淡いバブみに追いつくように日本酒を流し込む。

 

「ありがとう世界」

 

 

13:00 遊覧船

なんだかんだ時間は進んでいて早足で船着き場に向かう。15分前にも関わらず、すでに人が集まっていた。

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ビールと日本酒で気を良くしていたので、正直遊覧船に乗ることがめんどくさくなっていた。約束した瞬間や遊ぶ前の憂鬱に近い感情。

だがしかし、いざ岸を離れグングンとスピードを上げていくのを窓から確認するとワクワクした。

 

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ふらつくのは船の振動なのかただの酔いなのか分からないまま船の甲板に出る。

海風が強い中、弾ける海しぶきを見ながらボケーっとするのは気分が良かった。

 

1年前、広島に一人旅をしたときのこと。

宮島という厳島神社で有名な島にフェリーで向かったのだが、当たり前に周りは大勢でワイワイしてるなか自分は一人。なんとなく居心地が悪いと感じていた。

広島に限らず一人旅をし始めた初期の頃は気難しそうにしていたような気もする。そもそも一人旅一人旅とあたかも昔からしていた雰囲気を醸し出しているが、本格的に一人で行きだしたのは大学4年の頃であり実は最近のことだ。

 

(あの頃は青かったなぁ・・・・)

海に浮かぶ島々をぼんやり見つめながらしみじみ思う。

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1時間すると岸に着いていた。

思ったよりも長く回ることが出来て満足。

 

 

14:00 福浦島

BGMOKOJOの最低なラブソング。気分が上がっていた。

www.youtube.com

 

遊覧船を降りて少し遠くに見える福浦島に向かった。ここも松島の内の1つであり、岸から福浦橋と呼ばれる全長252mの赤い橋から島に行くことが出来る。

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福浦島は様々な植物が存在し、木々が生い茂る自然のなか遊歩道を歩くというものだった。

島の先端などに行くと、木々が晴れ綺麗な松島の風景を味わうことでき、圧巻される。

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島の砂浜は静かであり、海は砂浜からひっそりと沖に続いていた。

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帰り道にトゲピーの頭頂部のような角を発見しテンションが上がった。

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そのあとは、土産を見たり海を見て終わった。おしまい。