2021 2/16-17 東京観光&ソロスノボ旅

謎。謎すぎる。一瞬の気の迷い。深夜テンション。気付いたら一人で新潟にスノボをしに行くことになっていた。最初に言っておくと、スノボはあまり好きではない。

 

今回の旅は前泊として東京観光とメインのスノボに行ってきた。

スポットとして1ヶ所で楽しんできたので地図はカット。新たに時刻を追加して記載する。

 

 

1日目 16:00 自宅

東京駅を6:30に出発する新幹線に乗るため都内に前泊することにした。早起きもめんどいし卒論も終わったから適当にぶらつきたい気分だった。そもそもコロナじゃなかったら就活やら卒論が終わればしばらく家には帰らず野良する気だったのでこれでも我慢している。

 

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パンパンのリュックに服装はジーパンと黒ダウン。靴は革のちょっとしっかりしたやつ。

このスタイルが一番旅をしている感じがして個人的に好き。電車に向かう。

 

17:15 浜松町駅

東京観光としては浜松町に来た。なんせここには東京タワーがある。

最近は日の入りが延びて、18時前にならないと日が落ちないので日の入りまで散策。東京タワーとは逆の竹芝ふ頭のほうに海を見に行くことにした。

 

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マスクにスーツ姿のそれっぽい人たちに紛れ、無表情の高くそびえる建物に目を移しながらぼんやりと歩く。場違いのような気がして単純に「いつか自分もこうなってしまうのか」と少し暗くなる。良くも悪くも自分の知っていることや生きてきたことがここではミリ単位の世界なんだろう。もうガチ都内。レべチ。

 

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ふ頭に着き、缶コーヒーを買い適当なベンチに座る。

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最近思うことがある。次に自信を持ち前向きになれるのは、人間関係でも職場でも今までに自分が受け入れられ必要とされた過去によるもののウエイトが大きい気がする。「ここでは駄目だった」と10知っているうちの認識なのか5を知っての認識なのか、全く知らないでの認識なのか「けどあの時は・・・」と自分を守れるような過去が大きく自分を助けると思う。そんなことをぐるぐる考えながら缶コーヒーを啜っていると暗くなっていた。

人混みに紛れながら東京タワーに向かう。

 

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記憶はぼんやりしてるが東京タワーは昔小学生の頃連れて行ってもらったことがある。

大学2年のときに近くの短期バイトついでに寄ったりもした。あと女の子と展望台に上がったこととか。

当時と変わらずオレンジ色にキラキラ光り輝き、街のどこからでも見ることが出来た。おすすめは入口付近の交差点の止まれの標識を入れるか入れないかのアングルがすこ。止まれがコラみたいに浮遊してる感じも良き。

 

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一通り満足して泊まるところを考えながら歩いていると家系ラーメンを見つけた。

普段は安くていかにカロリーが高い食べ物を吟味しながら選ぶようなケチなのだが、旅行時と誰かに何かをするときは金を惜しまないので大盛りとビールまで頼んだ。優勝した。

 

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19:30 漫画喫茶

経験上ゲストハウスは2000円前後でビジネスホテルは5000円前後。そして満喫は3000円前後で泊まれる。このときはナイトパックと通常パックを組み合わせた12時間滞在プランで学割が利いて約2500円で泊まれた。完全個室に漫画読み放題飲み放題。シャワーも無料。これは普通にすごい。さすが我ら快活。

 

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Office付きのパソコンだったので旅行記の冒頭部分はここで書いた。そして来週の茨城の予定も立て、ワンピースを読んで寝た。

 

 

2日目 5:20 東京駅

寝たというか仮眠に近かったが時間通り起床。(なんで俺このあと滑り行くん・・・?)疑問を抱きながらコーヒーを流し込み、顔を洗い歯を磨き荷物をまとめて出る。

外はまだ暗くこれから1日が始まろうとしていた。施設を出たときのあのまだ頭が回っていないような不健康感はラブホを後にした感じとよく似ている。

PK shampooの夜間通用口を爆音で流しながらまだ寝ている街を我が物顔で歩き、東京駅に向かった。

 

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駅前ではオリンピックがカウントダウンされているモニュメントが存在していた。ここで書いていて「いや、なんで俺普通に写真撮らんの?」とイキって斜めに撮る自分に腹が立った。

 

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新幹線を待つ。

俺は身内を大学生グループに殺されたんか?というくらい大学生グループが嫌いなのでエスカレーター前で「えっ、あっちじゃね?ww」と進路をふさいできたグループやわざわざ座席を回して大声で騒ぐ同じ車両のグループには若干イライラした。

 

バイト先がスパなのだが、やはりそういう輩は風呂でも騒ぐため常連の人やおっさんが「あの団体うるさいんだけど、なんとかしてくれない?」とスタッフ側にキレてきたり、若者グループとバトったりすることが多々あるので色々ダルい。ちなみに温浴施設に複数でいる集団のことをサウナー達はドラクエと呼ぶ。

 

自分もそれが嫌だったら車で行くなり、もっと高いプランで行くなり方法はあるから結局仕方がないんだけど。

 

 

8:20 スキー場着

 

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駅直結のスキー場ということもあり人が多かった。新幹線から降りた人がドバーっと改札を抜けレンタルや更衣室に一斉に駆け込むため、そのピーク時はさまざまのところで行列ができるほど。スタッフも大変そう。しかしそのピークを過ぎると更衣室もフロアも閑散としていた。

 

レンタルと着替えを終えていざ苦行。コースは結構あるらしい。

最初にゴンドラで上まで上がるようだった。

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今回は一人のためリフトもゴンドラも当たり前だけど一人。たまーに相席がいるくらい。

 

ゴンドラのパーティーは俺、おっさん、男女カップルというデスゲームの序盤ステージのようなメンバーだった。不可解な状況にサイコパス気質が発動し、ジワジワきてしまいマスクの下で思いっきりニヤニヤしてしまった。

 

会話のタイミングもまだ掴めていないような初々しいカップルは不運にもクソニヤつく不審者と寡黙な初老と相席してしまい気まずそうに外を見ていた。

 

初々しさから思うがほんのたまにいる純粋そうな子を見ると眩しくてまっすぐ見れない。よく保育園児?が列を作って仲良く歩いてるのも胸が痛い。ぬいぐるみもダメ。バックグラウンドに微笑ましい親子とそれを大事そうに抱える子を想像してしまいなんとなくグッときてしまう。

あと小さな子供達が電車に乗っている時は(頑張れよ・・・)と空間を取れるようにわざと周りの大人たちを立ち位置でガードしてサポートしたりしてしまう。みんな幸せになってくれ。

 

上に着き、外に出ると雪が降っていた。

空は灰色に覆われ、風は痛いが雪はモフモフ。転んでもノーダメ。その点は良かった。

「やべぇ、始まった、、、」ボードを装着してリフトに乗る。

 

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そもそも冒頭でも記載したがスノボはあまり好きではなく、場内でも一番好きじゃない自信があった。しかし、高2のときから毎年来ており当初から「年1回行けばいいレベル」とも思いながらも今年で7年目になる。未だにどこに楽しさを見出せばいいのか分からない。

 

ただ「リフトに乗っているとき」と「山頂からの景色」、「木が生い茂る山道をゆるやかに滑るとき」はほんの少し楽しい。3つのうち2つがスノボに関係なくて草。

真面目に考えると生きていて自然を5感全てで感じるような出来事はあまりなく、その点スノボは自然に溶け込める瞬間があるから好きなのかもしれない。論破されそうで草。

 

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1年ぶりではあったが不思議と体は覚えているもので、すんなり滑ることが出来た。ザッザッザッっとエッジを利かせ雪を掻き分け、スピードが上がるにつれて風の音が細く透明になっていく。ときたま遭遇する転ばざるを得ない理不尽な段差には社会の軋轢を感じつつスタントマンばりに転んでみせる。さて、どうしよう。1~2周目にして帰りたくなってしまった。さみーし、天気悪くて景色も見れないし。

 

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ここのスキー場では、中央エリア、南エリア、北エリアの3つのエリアが存在するためエリアを移動することにした。

 

高いところから低いところに降りる。それはまるで幼少期に遊んだすべり台のようである。ごく単純な偏差値15ほどの作業に人々は夢中になり、大きくなった私たちはすべり台からスノボへとかたちを変えて遊び方を覚える。

 

リフトを降りてコースまで片足でボードを漕ぐシステムめちゃくちゃコスパ悪くて好き。

コースの途中でスピードがないと平坦過ぎて止まり、ボードを外しざるを得ない初見殺し理不尽過ぎて好き。毎回人溜まっててわろた。

そこで意地でもボードを外さず全身でピョンピョンする奴、前かがみになり地面をひたすら押す奴、遠目から見ると地獄絵図で好き。

そんなこんなで滑り続けた。

 

 

11:30 昼飯

疲労困憊。ボードを外し店前で立てかけ中に入る。

レストハウスはギルド感があっていつもワクワクする。服装も人それぞれ派手なものからシンプルなものまであり、入口で武器を置いていくみたいで。

昼飯はカレーとビール。

 

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完食後一息つく。思ったより体に負担があった。

14時くらいまで目覚めず寝れたらいいな・・・)眠りについた。

 

 

12:30 スノボ後半と新幹線

目覚めてしまった。

「ああ、ここにいたいなあずっと、、、振り返って戻りたいなぁ、、、」俺の中の炭治郎が囁く。

しかし、覚悟を決めてボードを装着。リフトに向かう。炎が流れる。

 

なんだかんだ夢中になっていたのか、気付くと14時を回っていた。

そして最後のメインイベント。下山コースへ。

 

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このコースは最初ゴンドラで登った分下るというものだった。その距離2.5kmらしい。

下山コースに向かう際の「引き返すなら今です!!急斜面の箇所多々あり!!」の看板に(めっちゃ脅すやん・・・)と思う。

 

結論木の葉を使わずいつも通り滑ることが出来たが、中級くらいの斜面に幅が狭くサイドが崖になっているようなコースだった。体感だが道中の看板のカウントダウンから考慮すると3分くらいで500mは進んでいたらしい。

 

前にいたケンジ君(勝手に命名)をペースメーカーに「しんがりは任せろケンジ!」と勝手に離れず近すぎずの距離で滑って無事完走。麓で仰向けになり空を見上げる。少し離れたところではケンジ君も同じように空を見上げていた。あの瞬間だけ空は俺らのもののように思えた。

 

雪を払い落し最後にケンジ君を一瞥すると彼は起き上がって雪だるまを一人黙々と作っていた。萌えた。ドアを閉め別れを告げた。

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一通り着替えを済ませ新幹線までロビーで待機。ウェアから小物類まで全部が凍っていた。自販でビールを買いベンチで開ける。

 

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あぁ、諸行無常。顔がブスになるほどの美味しさ。そろそろビールの案件来ないかな。

 

冷え切った体が元に戻る頃に冷たいビールを流し込むアンバランスさ。例えるならストーブを付けているのに窓を開け冷たい風を心地よいと思うような、冷房をガンガン付けているのに布団にくるまるようなそんな感じ。ついでに男性が寒い日小をしたあとブルりと感じるのはあったかい尿を体外に出すことによって体温バランスが変わるかららしい。

 

その後ウトウトしてたら時間になり新幹線に乗り込む。

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帰りも同じ車両にサークルで来ているのか8人くらいの大学生グループが騒いでいた。

「○○ちゃんと○○君が今○○になってるらしいですよー!」会話はこんなんばっか。

男女関係に対しサバサバしてるので(恋愛なんて女ひん剥いて終わりだろ・・・)外に目をやりつつ思う。長文LINEや延々と喋るような世界線とは無縁。眠りにつく。

 

19:30 東京駅着

実は新幹線に乗る前に土産を買っておりリュックがさらに重くなっていたのだが、これがまあ重かった。俺の夢はダチに腹一杯飯を食わせることなので土産に新潟の米2kgを買ってパンパンのリュックがさらにはち切れそうになっていた。夢は重い。

リュックを担ぎあげるのにワンクッション入れつつ、電車を乗り継ぎ家に着いた。

 

おしまい。次回は茨城一人旅へ。