2021 03/30 地元巡り

旅行でもないが、4月から東北勤務になるにあたって地元の記録として残すことにした。

 

元々は就職前に箱根にでも一人温泉旅行に行こうと思っていたのだが、引越しのバタバタ具合や、日帰りだとしても前日に適当な奴と飲んだ余韻を翌日に持ち込んだ敗因があった。そして結局近場である湘南付近の温泉に行くことにした。

 

13:50 最寄り駅から藤沢駅

前日の飲みが久々に若く、居酒屋から始まる雰囲気攻防戦や机の下のナギナギ具合に遠い過去を思い出す。そんなしょーもない夜もアルコールとともに溶け、自分の気持ちをよそに今日はうざいくらいに晴れていた。

 

初夏と言っても過言ではない気温とザラつく太陽の下で、もう何度も見慣れた電車に乗り込む。

BGMHEROCOMPLEX199

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「懐かしい記憶が 大袈裟に輝き出すから 今が物足りなく 感じてしまうだけなのだろう」

 

この時期はよく「最後」という言葉が用いられ、今があたかも特別な時間のように捉えられがちだが、結局普通の日々がこれからも普通に続いていくだけだと思っている。ただ勝手に自分が何気ない日々に対してハードルを上げ、日々に優劣を付けているだけで本質的な所は全く変わらない。最後だから大事に過ごそうだとか、そういうのは一切思ったことがない。

 

そこでわちゃわちゃしている人はこち亀のこの話を読んだ方がいい。

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相対的に変化してどうこう言うのも分かるが、結局のところ物事は一貫している。俺は何を言っているんだろう。

 

 

藤沢駅に着き、江ノ電に乗り換える。

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高校の頃、鎌倉から藤沢までの約6kmを友達と二人で歩いたことがある。8,9月の暑い日差しのなか午前練が終わった友達は、重たい剣道着をエナメルバッグに入れたまま直接来てくれた。重たいバッグを肩にかつぎながら歩く友達と丸腰に近い自分とでは状況が異なり辛そうにしていたのだが、なんとか藤沢駅まで辿り着くことができた。歩くことを提案したのは当時から自由奔放な自分であり、今でも思い出すと少し申し訳なくなる。

 

記憶をどんどん鮮明に、当時を思い出すかのように、江ノ電は進んでいく。

時おり見える海はやはりキラキラしていた。

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14:25 稲村ヶ崎駅から稲村ヶ崎温泉

地元民だというのに実は江ノ電に乗ったことは片手で数えるほどしかない。車内は地元の高校生や観光客で7~8割は埋まっていた。f:id:southnorthkun:20210331132945j:image

 

 

国道に出るとすぐそばに海があり、ここ走ると絶対気持ちいいだろうなぁと思う。

 

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そしてそのまま国道沿いにある稲村ヶ崎温泉に着く。

 

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入場料は1500円。決して安くはないけどガチ温泉だと入浴して分かった。

内湯は15人は入れそうな大きさのものが1つと、外湯は5人ほど入れそうなものが1つ。あとは3人ほど入れそうな水風呂とサウナというシンプルな造り。

 

それより大きな特徴としてはガチで外から丸見えなこと。浴槽は2階にあり開放された窓から国道や海が見えるのは確かにいいのだが、体の3/4は外から見える状態。

これにはさすがに苦笑いを隠せなかった。しかし、すぐそばの海でサーフィンをしているサーファーが駐車場で普通に着替えているように、そんなものなのかと思う。

 

4人のドラクエがずっと喋っていることは置いといて、湯はヌルヌルとしておりさらにかけ流しだった。効能効果に期待できそう。サウナやら湯船に浸かって40~50分はいた。

 

 

15:30 稲村ヶ崎公園から江の島まで

温泉を後にして、涼しさを求め目の前の稲村ヶ崎公園へ。 f:id:southnorthkun:20210331133049j:image

 

少し火照った体に海風が心地よく吹く。適当なベンチに腰掛け、カラカラに乾いた喉に向けて思いっきり冷えた三ツ矢サイダーを流し込む。

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「ド、ドンゲバビー!!!」

風呂上がりの炭酸は爽快感がすご過ぎる。

そのまま海岸を見ながら黄昏ていた。

 

帰りは電車を使わず海沿いを歩き、江ノ島に向かうことにした。その距離約4km

ひたすらに歩く。途中トンビが空にたくさんいることに気付き少し笑ってしまう。

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音楽を聴きながらぼんやりと歩くことが好きで、さらにこのロケーション。海沿い。ニヤニヤしない訳がなかった。

たまに思い出し笑いをしているのか、下を向きながら笑いを堪えられず歩いている人を見ると自分もつられて笑ってしまう。

世界一平和な瞬間。守りたいその笑顔。あんたとはいい酒が飲めそうだ。

こんなふうにみんな笑顔になると良い。

 

昔からゲラゲラ笑う性格のため、周りから「いつもニコニコしてるね!」なんて言われると思いきや「なんでそんなニヤニヤしてるん?」と言われることの方が圧倒的に多かった。

「ニコニコ」よりも「ニヤニヤ」という表現はなんとなく悪いイメージが強く、遠回しにディスられていると感じる。自分以上にキューティクルハッピースマイルをした人に会ったことがないため不思議だとずっと思っている。

あと最近「目がエロい」と謎に言われた。意味が分からん。

 

まぁ外面は真面目と言われることが多く、就活も半月ちょいで終わるなど我ながら上手くやっているようだ。

やっている意識はなくとも自然と敬語は抜けない。

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徐々に江の島が近付く。

 

誰かに否定されたとき、上手くいかなかったとき、反省することは必要なのかもしれないけど自分を責める必要は一切ないと信じている。その背景には職場でも恋人でも友達でも他人でも自分を変えるより、そっちを変えた方が間違いなく早いことにある。自分を変えることに見合う価値があるならまだしも「無理」と直感的に感じてしまったその直感を覆すことは難しく、それより自分が受け入れられる環境や人を見つけた方が簡単であり楽だ。そのくらい世界は広い。まだその広さを見つけている途中だけど。

 

俺は俺をぞんざいに扱う人間を許さないので、たとえ相手を刺して致命傷を負わせ逃げ惑い、最後に小便を垂らしながら俺に許しを請いてもその手を緩めることはないと思う。ちょっとサイコパスな表現になってしまったが、そのくらい自分を守るように思ってもいいはずだ。

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江の島が目の前に現れてきたところで、砂浜に着地し歩いた。

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BGMCryamyの月面旅行。

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「寂しい夜は外に出て 歩いて疲れて座り込んだら タバコを吸って 言い足りないこと考えたりした」

どこもかしこも写真を楽しそうに撮る観光客が多く、(あれ...今日平日だよな......)と思う。

 

なんとなく春の心地よさで思い出すのが、大学の部活の恒例行事でもあった夜の花見。

これはいわゆる新入生歓迎会の一環であり、ありきたりにブルーシートの上で1年生を中心にワイワイするというものだった。まぁ例の如くそういうのが苦手な俺は途中で抜け出し、一人離れたベンチに座り、池に浮かぶ桜の花びらと桜の木に囲まれながら缶コーヒーを啜っていた。もっと言えば文化祭も途中で抜け出し、合同ライブも抜け出し、打ち上げの飲み会も抜け出している。今思えば抜け出し過ぎてて草。これでも副部長だったのにね。

もっともっと言えば、同窓会も成人式も大学の卒業式さえも出ていない。

 

 

17:00 江の島 いつもの場所

そんなこんなで歩き、コンビニで酒を買い、いつもの自分の定位置に座る。

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ここに座って酒を飲むのももう何回目なんだろう。たまーにTwitterやインスタにも挙げるがそれよりも多い。というか、もし自分みたいにSNSの投稿頻度が多い奴が周りにいたら、客観的にミュートかブロックをしているので(よくもまぁフォローしてくれているよ)と思っている。

 

写真を撮ったりスタバのカップを持った観光客をよそにワンカップのプルタブを開ける。

プシュッ!!!とヒーリングミュージックを全詰めしたような音。そう、これが湘南。

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「うんめぇぇぇええ!」

 

江の島には、ほんとたくさんの思い出がある。元カノと初めてデートをしたのも江の島だったし、別の元カノとはイルミを見に来た。去年の夏ちょっと仲良くしていた女の子とのそれっぽいデートも江の島だった。

江の島デート便利過ぎて草。多分「あいつ絶対江の島連れてくよねーww」と影でボロクソ言われているに違いない。

友達とも何度も釣りをしに来たし、高校の卒業式前日にも制服のまま釣りに来た。結局江の島はあんまり釣れなかったけど。

一回だけ海にも入ったことがある。(海入って結局何するんだ?)っていう疑問は拭えなかったけど覚えてるってことはまぁそういうことなんだろう。

そういえば小学1,2,5年の遠足、高校1年の遠足も江の島だった。初詣もここだ。

 

あとはもう海でビールが飲みたいことを理由に、ただの気分で来ていた。内定が出た日も来た。そんな人生を送り、最後は一人海岸でワンカップをちびるような男になった。

 

何かあれば「江の島行くかー」と片道約30分と220円で行けるようなところに生まれ育つ人生は何回リセマラしたら当たるんだろうな。

 

そして適当に海を見つつのんびりして、帰りにラーメンを食べた。

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最寄り駅に着いたあとは地元の奴と飲んで、散歩をして22時過ぎに帰った。 

2021 03/9-11 沖縄一人旅 後編

前回

2021 03/9-11 沖縄一人旅 前編 - 気ままな旅行記

 

2日目

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8:00 宿

起床。爆睡。なんだかんだ漫喫での仮眠ぐらいしか寝ておらず、21時には寝ていた。

一通り用意を済ませチェックアウト。天気も良かった。

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9:15 万座毛

名前は聞いたことがあったが万座毛は初めて来た。

万座毛は「万人を座するに足る毛」と琉球国王尚敬王が称賛し18世紀前半に名付けられたらしく、毛は方言で草原という意味らしい。ちなみに座するは座る。

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入場料を払い、遊歩道を歩く。

風が強く前髪がパッサーンなっていた。

 

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ちなみにここにもアダンが生えていた。

 

ほんの23分歩くと万座毛が出現。

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「やべぇ、万座。こっわっっ!」

万座毛は琉球石灰岩からなる標高20mの絶壁であり、加えて波が荒々しくザブンザブンしていた。

 

ワンポイントの景色って正直何分いるのが正解なんだろうな。他の観光客は「すごーい!」写真パシャの30秒で終わっていた。

事実自分自身も本当は「おおん、万座!……で?」みたいに思考自体は5秒で終わっていたと思う。結局5分くらいはいたんだけども。

 

施設で土産を少し買って、次の目的地に向かった。

 

 

10:30 真栄田岬

真栄田岬はダイビングやシュノーケルのスポットであり、特に青の洞窟で知られている。

この日もツアーなのか団体客がたくさんいた。

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団体客をよそに遊歩道を抜ける。

風は強いものの天気はすこぶるいい。

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しばらく歩き、一望出来るところに出る。

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海岸が広がっておりきれいだった。

 

遊歩道は終わったものの、さらに奥にも行けたため道を外れ散策。真栄田岬は釣りスポットでもあり険しいところで磯釣りをしている人もいた。道なき道を行く。

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「いやトゲトゲダンスニードルww

 

海もきれいだったのだが、ここら辺一体の地形もかなりすごかった。侵食具合が特殊であり岩がギザギザしていた。真栄田岬は万座毛と同じ琉球石灰岩で形成されているため、ここもそうであったのだろう。

 

戻る道中に生えている草がチョンチーみたいでテラかわゆすだった。

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他にも展望台があり写真を撮る。

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昨日の一件からちゃんと飯を食うことにしたので、駐車場付近にあった食堂で昼飯を食べる。

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店内には自分しかおらず、さっと食べて出発した。

 

 

12:30 平安座島、宮城島、浜比嘉島伊計島

次に向かうのは4つの島が橋で結ばれ、連なっているような場所。

 

ここに行くのにまず海中道路という全長4.7kmの長い道路を渡る。昨日の古宇利島大橋のように左右は海。車を停めて散策。

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今にも落ちて来そうな空だった。

海で地表も青いせいか雲が浮き出て見える。

まずは一番奥にある伊計島に行く。

 

 

島というとなんとなく大きく聞こえるが、ここの島々は車で5分もかからないうちに横断出来てしまう。ちなみに伊計島は周囲が7km。車通りも少なかった。

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伊計島に着き、車を停める。

観光客への配慮なのか基本駐車場がどこも開放されているのが嬉しい。

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伊計ビーチはまっぷるに大々的に特集されていたので楽しみだった。

(離島のビーチとか反則だろうなぁ…)と思いつつ向かうもなんと封鎖されていた。

 

後日調べてみると定休日?だったらしい。

さらに年中泳げるようなビーチらしく、今回のようにパッと見る分には入場料もかかり、イマイチ趣旨にそぐわなかったので逆に好都合だったのかもしれない。さすがに一人で海を泳ぐのは笑ってしまう。バナナボート一人とかね。

 

 

帰ろうと思い踵を返そうとするも、ふと小道を見つけ進む。

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「冷静にバグ」

とんでもないところを見つけてしまった。

今までのビーチとは違い、砂浜がゆっくりと深くなっているため波も穏やかであり、沖に向かって少しずつ展開されていく感じが良い。

 

運転を再開するも興奮を抑えきれない。

興奮というより「今明らかにすごいものを見てる」感でいっぱいだった。

 

 

次に4島のなかでは一番大きい、周囲12kmの宮城島にある果報バンタへ。

最初に言っておくとここが今回の旅のベストショットだった。

 

バンタに向かう途中に三天御座という小さな鍾乳洞を見つける。沖縄の天、地、海の神がここに集まるらしい。冷静に考えて神3体がここに集結するのはヤバい。

企業のトップや組織、何かの中心に立つ人などに要となるご利益がもらえるらしく賽銭しておいた。多分自分一人に対してのご利益なら賽銭もしなかっただろう。他人が絡むとどうも弱くなってしまう。

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階段を上り終えて、果報バンタを見下ろす。

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写真で見てもここまでの青々しさがくっきり出ることに感動してしまった。

ブログを書くにあたり今回は特に言葉にして表すのが難しい。景色が今までより群を抜いて良いため、当てはめる言葉が見当たらず自分の知っている言葉のレパートリーのなさに若干へこんだ。

 

果報バンタは別名幸せの岬とも呼ばれている。周りは家族連れや夫婦、カップルが多く楽しそうにしていた。みんな幸せになってくれ。

 

 

最後の島は浜比嘉島琉球開闢の神アマミキヨにまつわる史跡や赤レンガの民家などの集落が残っている。

 

シルミチューという場所に向かった。

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ここは女神アマミチューと男神シルミチューの居住した洞窟と呼ばれている。沖縄は本当に歴史が深い。

 

車1台しか通れないような道を進んだので、人はおらず雰囲気もどこか異質であり周りは木々で覆われていた。木々が太陽光を遮っていたのもあるがどこか涼しく不気味でもあった。

洒落怖でよくある、封印されているものをひょんなことから開けてしまうような場所。予想検索にも「シルミチュー 怖い」と出ていた。

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階段を上ったところには暗くどこまでも続いていそうな鍾乳洞があり、人が入らないように大きな柵で覆われていた。写真は不思議と取っていなかった。なんでだろうな。

 

 

沖縄は隙あらばビーチなのですぐ近くにビーチがあった。ビーチというより砂浜。

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FF10序盤のビサイド島ってこんな感じなんだろうな」

靴を脱ぎ一人海をじゃぶじゃぶした。

 

(島に生まれてたらどうしてたんだろうな)と思いながら岩の木陰に座り、足が乾くのを待った。

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15:15 勝連城跡

ここは昨日の今帰仁城跡と同じく「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている。

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今帰仁城とは異なり周辺は栄えており、目の前には車が普通に走っているようなアンバランスさがあった。頂上までの階段が高く完璧な夏を感じていた。

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天然ではないのだが、エレベーターに乗る訳でもないため天然の展望台という言葉がピッタリだった。

 

 

16:30 宿

宿は出来てから1年前後らしくめちゃくちゃきれいだった。

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白を基調としていたため自分の黒さが一段と目立ち、部屋であるのにも関わらず落ち着かなかった。近くの美浜アメリカンビレッジに散策しに向かう。

 

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エレベーターもカードキーで動く仕組みであり、閉じ込められたかと思う。

 

 

16:50 アメリカンビレッジ

ここは一言でいうとアメリカって感じだった。アメリカ行ったことないけど。

アメリカの西海岸がコンセプトらしくお店もめずらしいものが売っていたり、多くの店が立ち並んでいた。

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外国の人が集まるスポットでもあり割合的に見ても半々か、6:4でギリ日本人の方が多いくらいだった。店員は日本人だけどあちこちで英語が飛び交っているようなそんな場所。

 

 

土産を買い、店を周りながらも「せんべろ」というフレーズに惹かれちょい飲みをすることにした。

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「えっ、コスパめちゃくちゃいい。ビール2杯につまみが1皿だと......

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オリオンビールに軟骨と追加でソーセージを頼み優勝。テラス席には自分一人。時おり吹く風が頬をなで、酔いがまわっていく。我アルコール也。

コロナということもあり、外で飲むことがめっきり減ったので久しぶりの感覚だった。

 

 

(去年北海道行って今は沖縄にいるんだよな...

日本であればもう2~3時間で行きたいところに行けるバグのような世界でしみじみ思う。

北海道編参照↓

2020 10/05-10 北海道一人旅① - 気ままな旅行記

2020 10/05-10 北海道一人旅② - 気ままな旅行記

2020 10/05-10 北海道一人旅③ - 気ままな旅行記

 

昔セックスマシーンというバンドのライブを偶然見たとき、ある曲が印象に残った。

「二人が反対向きにまっすぐ歩けば、またいつかきっと会える。だって地球は丸いのだから」MCから頭の良くなるラブソングが始まる。

この曲の特徴としてサビはなんと、ただ円周率をひたすら歌うというシンプルなものであること。加えて離れる距離に対して「せいぜい離れて2km」と歌詞で表現していることだ(地球の外周は約4万km)。

 

相手を信じているからこそ、2kmをせいぜいと言いきり、深いことを一周して浅くシンプルに歌っているカッコよさに惹かれた。

俺自身会いたい奴には多少無理をしても強引に会ってきたし、確かに会いたければ距離も金額も時間も関係ないとは思う。「忙しい」という言葉を盾にしたことはない。

 

しばらく会えない別れ際さえ「うぃーす」で済ます自身のドライさの裏腹には、それほど別れを意識せず普通にまた会えると思っている。

通学路で「んじゃ、また明日」と何気なく言うように、別に大げさなことではなくいつも通り。人との縁に#を付けるような区切りと改まりは最初からない。丁寧なプレゼントより安いワンカップをもらいたいもんだ。

 

 

「酒も食いもんも足りねぇよなァ!?

店を出て、さらに他の店に入る。次の店ではパスタと泡盛というミスマッチ感はあったが平らげた。

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宿に戻る。全体がライトアップされ、また雰囲気が変わっていた。

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実は夕方、土産を見て回っていたときに海に沈んでいく夕日を収めることが出来た。

 

カップルでも家族でも外国の人でもそれぞれが同じようにカメラを構えて、夕日を撮っているのを見ると(まぁ、人間もたまには悪くないのかな)と少しだけ思う。少しだけ。

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19:20 宿

圧倒的疲労。酔いもあったのでそのままベッドに倒れ込むように爆睡。

一度起き、大浴場だけサクッと行って明日の予定も確認せず寝た。 f:id:southnorthkun:20210322213237j:image

 

 

 

3日目 

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9:00 宿

起床。チェックアウトが11時までだったためのんびり寝ていた。

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差し込む光と部屋がきれいなのでモーニングルーティンでも撮ってやろうと思ったが、0.1秒後に止める。誰に需要あんだあれ。

 

チェックアウト。今日が一番天気が良かった。

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11:20 斎場御嶽

琉球創世の神、アマミキヨが国始めにつくったとされ沖縄の御嶽のなかで一番格式が高いとされている。御嶽は祭祀を行う場所らしい。

沖縄は歴史が深く結局ここはなんなのかと思うことが一層多い。

昨日のシルミチューと同じくパワースポットでもあり、ここは世界遺産にもなっているのだがパワーが強く「霊感の強い人は~~」といったようにわりとガチなところでもあったらしい。パンフレットにも「ここは聖地なので~」とルールの細分化が特にされており、観光という趣旨とは少し外れていたのかも知れない。

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写真だけやんわりと載せておく。

ネットで霊感が強い人は写真を撮ると、オーブが移り込む場所であるともされていた。

ちょっと雰囲気が他の場所と異なるので割愛。

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12:10 知念岬

次は斎場御嶽のすぐ近くに位置している知念岬へ。

天気が良かったため、海がきれいだった。

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果報バンタでもそうだったが、遠くからみても海の色がくっきり違った。

 

 

12:30 昼飯

今回の旅で学んだが道の駅は安パイ。外れがない。

沖縄名物セットたるものを頼む。 f:id:southnorthkun:20210322213646j:image

奥に先ほどの海が見えるようなテラス席に座る。美味しかった。

 

海ブドウを初めて食べたのだがプチっとしたあとに、ゾゾゾと這ってくる後味に驚く。

2段構えの味。飛天御剣流。天翔龍閃を思い出す。

さりげゴーヤも初見だった。ゴーヤは名前のあとに味が出来たと思う。よくある人の顔からその名前がピンポイントでしっくり来るような。あと(野球部の人の頭の味ってこんな感じなんだろうな…)という感想を抱いた。

 

 

そのまま道の駅内の土産を見る。ここは南城市という市であったため商品名が「なんじょう○○」みたいなものが多く(人の名前勝手に使わんでくれるかな)と思っていた。

南城市ゆるキャラはなんじぃと呼ばれるジジイだった。どっちが本物かいつかカタをつけたい。

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13:50 首里城

市内に入ってきたため、人と車がどんどん増えていた。

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首里城13~14世紀に創建され、国王の居城であるとともに政治や外交の中枢を担った場所らしい。201910月の火災により歴史上5度目の災禍に見舞われ、現在復興中である。完成はなんと2026年。

 

城の外側は残っていたのだが、中心部は跡形もなく消失しており工事をしていた。

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首里城近辺には昔ながらの道が残っており風情を感じることも出来た。

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15:30 国際通り

ここで最後まとめて土産を買った。今まで万座毛や道の駅、アメリカンビレッジでちょくちょく買っていたのだが、今回は土産代だけで総額1.5万も使ってしまった。

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(よくもまぁ、みんな俺みたいな嫌な奴とつるむよなぁ...

(これあいつ好きそうだなぁ...

(どっちにすっかなぁ...)

(一人暮らしでグラス増えてもいるのかなぁ、置きものも場所取るのだるそうだなぁ...)

ああでもない、こうでもないと店を行ったり来たりを繰り返す。

 

 

正直他人に期待はしていない。オーバーな表現になってしまうが。

イーブンで5:5の関係ならまだしも、現実的にまぁそうとも言ってられない。

だからこそ俺から連絡を取り、つるむ人というのは一方的に10をあげても損だと思わない相手しかいない。ギブアンドテイクのテイクなんざなくても、ソイツなら別にどうでもいいような。一方的に渡して勝手に何かになってくれれば良いと思っている。

 

パンパンになったリュックと手提げ袋を両手にぶら下げ車に戻り、那覇空港に向かった。

 

 

17:50 那覇空港

車を返し、空港に着く。来るときは気付かなかったが那覇空港はなかなか広い。

ちょうどテーブルが空いていたので座り、夕日を見ながらオリオンビールを開ける。

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 あぁ、諸行無常。ありがとう沖縄。

 

 

1.5kg……オーバーしてますね...着替えたり整理すれば減ると思うので大丈夫ですよ」

土産を買い過ぎたあまり、機内に持ち込める重量を大幅にオーバーしていた。

 

しかし、お姉さんが優しい人であり見逃してくれた。ひょっとして、惚れられた?童貞。

 

19:50にフライト。爆睡

 

 

22:10 成田空港 

(千葉行くならついでにダチのツラでも拝んでくるかぁ)と数日前千葉に住む友達にアポを取っていた。普通に終電もなかったため、大いに助かった。

家に転がり込み、土産を渡し酒を交わした。

翌日の5時ぐらいまで2人で飲んだ。

 

 

おしまい。

2021 03/9-11 沖縄一人旅 前編

「――沖縄は修学旅行で行ったな」

こう答える人が多いだろう。自分もそうだった。しかし、今回の一人旅を通じてある答えにたどり着く。

 

「修学旅行で行く沖縄は沖縄であって沖縄ではない――」

 

 

今まで色々なところに行ってきたが沖縄は別格だった。

エメラルドグリーンの海沿いを車で走る疾走感やテラスで飲むオリオンビール。暖かい気候にめずらしい植物。石を基調とした家の造りや街並み。多彩な自然風景。海に沈む夕焼け。

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なんとなくのノリで沖縄に決めたが大正解。忘れられない思い出になった。

 

最初に大まかな旅費を提示しておく。

交通費 28500円  

18000円(飛行機)+7800(レンタカー)2700(ガソリン)

宿 9700円  5500円+4200

交通費と宿で38200という結果になった。

 

 

今回の全体のルートはこれ。

1日目に那覇空港から一番上まで行き、美ら海水族館近辺を散策。

徐々に下がりつつ2日目は西海岸や中部。

3日目に南部や首里那覇といった流れ。

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荷物はこれ。

充電器などの周辺道具と日用品。着替えはインナー3着だけ持っていった。

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前日の夕方

ぼんやりスマホをポチポチしていると、ある重要なことに気付く。

 

「あれ、明日始発で向かっても空港間に合わんやん草w

羽田空港6:30に出発し那覇空港9:30に到着する便だった。急遽空港付近に前泊が確定する。若干のだるさを感じながら、のそのそと支度をし家を出発する。

 

 

21:00 漫画喫茶

いつも通り漫喫に前泊することにした。ワンピースとアオアシReLIFEを読む。

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特にReLIFEは最終巻まで読み終わり、旅行前日にして謎の充実感を得ていた。

無性に青春がしたくなり、また純粋で眩しい結末に胸が痛くなった。

 

「ワンカップうんめぇぇぇええ!!!」

缶ビールと298円のつまみが無造作に転がるような未来を誰が予想していただろうか?

広いと思っていた小学校のグラウンドはもう狭くなっていて、誰かと約束した「いつか」は二度と来ることはなかった。

好きな子と廊下ですれ違う緊張を感じることも部活のかけ声がこだまする体育館ももうない。ドリンクバーで2~3時間騒げるようなあの永遠も。

 

せめて将来結婚する嫁さんだけは、シロツメクサで作った花冠で喜んでくれるような女性であってほしい。そのために花冠を作れるような男になりたい。

目覚ましをセットし24時過ぎに寝た。

 

 

1日目

4:20 漫画喫茶

起床。あまり寝ていないが一通り支度を済ませ出る。雨が降っていた。

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雨にちなんでCryamyの「雨」を聴く。

誰もいない商店街とアーケードを抜ける。

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SayGoodbye 眠れば起きない このまま落ちるとこまで行こうぜ

 精一杯 生きた結果 こんな仕打ちで笑っちまうよな」

この部分の歌詞が自身と世間に皮肉と煽りを入れているようでたまらなく好きだ。

 

 

スッーっと深夜の風が街を抜け、一人歩く。

沖縄を先取りした服装はやはり寒い。

松屋がぽつんと光り店員は暇そうに突っ立っていた。

駅に近付くにつれてキャリーケースをガラガラと引きずった人たちが増えていく。

京急蒲田駅の始発は5:19発。電車に乗り込む。

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5:30 羽田空港

早朝だからだろうか、照明はまばらに付いていてやや薄暗かった。手続きを済ませ搭乗口へ。

搭乗口前でもう一度今日行く場所の確認を済ませる。外は徐々に明るくなりフライト。爆睡。

 

 

9:30 那覇空港

(いよいよ来た・・・!)

出口までの道を長く感じた。現地の人の服装は半袖であり実感がジワジワと沸く。

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ロビーでは魚が泳いでいた。

空港からレンタカー屋まで送迎バスで送ってもらう。

 

 

「本日はご利用ありがとうございます。まずは免許証のご提示を……」

(いやキューティクルおにゃんこwww

レンタカーの人は顔採用なのかっていうくらい顔の整った人が多い気がする。

 

(職場変えたろうかな・・・)と思いつつ案内される。

愛車はスタンダードにヴィッツ

今回は3日間借りるのにも関わらず保険も全部込みで7800円という破格だった。走行距離10万キロ越えにも関わらずアクセルとブレーキは至って普通。しかしやはりBluetoothが搭載されていないことやバックモニターがないこと、エンジンを鍵で回すこと、極めつけはドアをピッっと開けるのではなく鍵を差して開けるという仕様だった。

 

一日目のルート。

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まず最初に古宇利島に向かう。走ると分かった。「やべぇ、沖縄暑いわ!!!」

確か車の温度計は26℃を示していた。適当に車を停めて着替える。

半袖に七分シャツ。夏を先取りする。

 

 

郊外に出て、海沿いの国道を走る。

運転中窓から覗く海は今まで見た海とは異なり、アクエリやポカリのラベルのような爽やかさだった。窓から入り込む風に身を任せてアクセルをベタ踏みする。最高の気分だった。

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古宇利島に渡る古宇利大橋はこんな感じだった。(見にくいけど)

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古宇利大橋は1960mにも及ぶ離島架橋であり、橋の両サイドには一面エメラルドグリーン色した海が広がっている。自然と車のスピードが上がった。

 

 

12:30 古宇利島

ドクンドクンと心臓が高鳴りつつ砂浜に向かう。

 

唖然。「マジか……思わず声が零れる。

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めちゃくちゃきれいだった。

よくある語彙力(笑)みたいなふざけた感じではなく、思う言葉や知ってる言葉では当てはめることができないほどに言葉を失ってしまった。まっぷるには沖縄の海は「ため息の出るほどの美しさ」と表現されていたがすごく的を射ていると思う。

 

 

しばらく立ち尽くし歩いた。何を思うわけも考えるわけでもなく無心で海を眺めていた。

 

「ああ、ここにいたいなあずっと、、、振り返って戻りたいなぁ、、、」

例の如く俺のなかの炭治郎が囁いたが、今日が一番ハードスケジュールのため先を急いだ。

 

 

13:20 橋の駅リカリカワルミ

昼飯を食べるため、道中の橋の駅リカリカワルミに寄る。ここは先ほどの島と島を結ぶ橋の近くに位置する。

 

まずは展望台から景色を一望。遠くには先ほど行った古宇利大橋が見えた。

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展望台や初めて行く場所で思うのだが、自分の見ている景色やいる場所が地図でいうどの部分にあたるのか調べるのは結構楽しい。

横浜の大さん橋から実はスカイツリーが見えたり、海を挟んでウェーブ状になっている地形(神奈川とか静岡とか)では遠目に半島が見えたり地図は正確だ。伊能忠敬はすげぇ、リスペクト。

 

景色を楽しんだあとはレストランへ。

ソーキそばを頼んだ。

15人ほど入れそうな店内には、自分一人しかおらずファーストフードのように提供スピードが早かった。

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美味かった。完食。

 

 

13:50 今帰仁城

沖縄にはかつて約450年続いた琉球王国(1429年~1879)という歴史があり、2000年に首里城跡をはじめとする9ヶ所が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている。今帰仁城跡はそのなかの一つである。

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入口から堂々たる風貌であることがうかがえた。さらに奥に進み頂上に上がる。

 

 

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「将軍の見る景色です。」俺のなかの王騎将軍が囁く。

 

 

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沖縄は海のイメージが強いが、緑も生い茂っており石で積み上げられた城壁と城全体のスケールの大きさに雄大さを感じた。これだけの形が残っていることは、確かに世界遺産にもなると頷ける。

 

帰りの売店で沖縄らしくパッションフルーツのジュースを頼んだ。

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とてつもないパッション感じた。

 

 

 

14:50 美ら海水族館と備瀬のフクギ並木

余韻に浸りながら車を走らせ、美ら海水族館のある国営沖縄記念公園(海洋博公園)に着く。

実は美ら海水族館は約71haの大きな公園のなかに存在し、他にはおきなわ郷土村や熱帯ドリームセンターがある。

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(修学旅行で来たな・・・)

黒歴史を思い出しながら、まずは近くの備瀬のフクギ並木に向かう。

今では日の当たらないような所でひっそり一人で楽しんでいるような人間なのだが、昔は前に出て騒いだり中心になるようなことが多かった。黒歴史がありつつも青さとパッション性はここ数年で良くも悪くも失ってしまった。

「オレ...この青さは失くさない」と言い放ったティーダは真の主人公だと思う。

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向かう途中にエメラルドビーチを通る。f:id:southnorthkun:20210316151919j:image
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やはりすごい。真っ白い砂浜に透き通った海。空は雲が少しあるものの青く広大に広がっていた。海が砂浜から沖に広がるようにグラデーションされ、そんな砂浜を一人歩くだけで自然と絵になるような場所だった。周りに人はおらず貸し切り状態。

 

 

 

(海の相乗効果で俺もイケメンになるのでは・・・?)

さっそく携帯をスタンバイし動画を取る。

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ありがとう世界。

 

 

 

備瀬のフクギ並木は、フクギ(福を呼ぶ木)という常緑高木が立ち並ぶ道のことである。木々から差し込む木漏れ日のなか、沖縄の伝統的な景観を見ながら散策することが出来る。

 

入口付近にレンタサイクルがあったため自転車を借りる。おっちゃんにお金を渡すと「どれでも好きなもん乗っていき」と無作為に置かれたチャリンコを指さされる。

 

久しぶりの自転車はすごく懐かしかった。時おり人とすれ違う程度の混雑のなかペダルを漕ぎ木々と風を抜ける。サーっと風で葉が揺れ、鳥の鳴き声が聞こえる。じんわりとした7月の夕暮れのような少しセンチメンタルになる気温と雰囲気だった。

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景色がダイレクトに体に伝わり、体全体で空間を感じる。すごく自由でなんとなくぼくなつを思い出す。ぼくなつやったことないけど。

 

一番奥にある備瀬崎に着き、自転車を止め休憩する。

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汗がほのかに滴り服をパタパタとさせる。

日は少し傾いていた。前述したように3月の沖縄はもう半袖で過ごせるほどに暑い。

しかしこのむわっとした暑さを風が取り払い快適さを覚えていた。

 

道を戻り、自転車を返す。自販機は見たことのない商品が多く驚いた。

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時々見かける松ぼっくりみたいな植物はアダン?という名前らしい。(強い松ぼっくりと勝手に呼んでいた)

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そして美ら海水族館に入る。水族館に関して特に深い感想はなく、ただ単に楽しかった。

自分の推し魚であるのはこの2匹。

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ナンヨウハギとホンソメワケベラである。

この日ナンヨウハギが危険生物だという事実を初めて知りショックを受ける。ホンソメワケベラは他の魚の体表に付いたゴミなどを食べるのだが、それにより他生物と共生関係を結んでいる姑息さが好き。

 

また今回のMVPはこの魚。

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目がコラのようにリアルで、一人クスクス笑ってしまった。

 

俺には女の子と水族館に行くと別れたり、次がなくなるというジンクスがある。

友人曰く「釣ったことがあると言うのは、この魚美味しそうっていうのと同じ」らしい。

昔から釣りをしてきたので「これ良く釣れんだよなぁ…」と多々こぼすことはあるが、未だに何が原因かは分からない。

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最後にジンベイザメとマンタが見える大水槽。前日ワンピースで魚人島編を読んだばっかりなので(ジンベイや...魚人空手や.......)とか思っていた。

 

一通り見終わり宿に向かう。

 

 

 

18:00 宿着

宿はコテージ風のところだった。わりと最近できたらしい。

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「めちゃくちゃきれいで草ww」

1人で泊まるより2人の方が安いという、ぼっち迫害システムを喰らったがそれでも手頃で満足だった。

 

 

近くにビーチがあったので散策し、コンビニで夕食を買う。 f:id:southnorthkun:20210316152936j:image
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ここで今までの根底を覆す考えが生まれる。

 

(あれ、コンビニ飯なんか不味くね……?

初めての感覚。よく旅行先の食事はコンビニで済ませていると周りに話すと「ありえない」と言われていたが確かにありえない。ありえなかったのだ自分は。

 

幸楽苑のラーメンが一番美味しいと思っていたが、付き合いがら家系やまぜそばなどを経験し、初心に戻ってくると(ん…?こんなんだったっけ)ということもあった。

 

急に味細胞が増える現象ってなんなんだろうな。弘道お兄さんTVで踊ってたちゃんと食べよう体操も覚えようと思った。

ちなみに朝食もここ10年くらいは食べていないのでこれからはちゃんと食べよ…

 

就寝。後半に続く…

2021 03/9-11 沖縄一人旅 後編 - 気ままな旅行記

2021 02/24-25 茨城一人旅

「んー、この日都合良く空けられたらいいんだけどな、、、」

送られてきたバイトのシフトをぼんやりと眺め、手帳と照らし合わせていく。

 

「もしここが空けば休み繋がって2連休になるんだけどな...この日誰出勤なんだ.......?○○君か.......

 

――――――1時間後――――――

「〇日僕が代わりに出勤ですか?いいですよー」

 

自分のことに他人を巻き込むのはポリシーに反し、正直胸が痛んだが感謝しつつ旅が始まる。

 

行き先を考える。生まれも育ちも湘南なのでこの時期考慮すべき地方の雪の状態がイマイチ分からない。地方は雪が常にある状態なのか?スタッドレスが必要なのか?そもそも冬が旅行に適さない気もした。

 

結局最初は東北か岐阜、福井あたりを狙いたかったが、雪とアクセスの難しさから一泊では無理だろうと外した。

「山梨、静岡、長野車で行ける範囲と関東は全部行ったよな……茨城!!」

茨城に決まった。即日で電車と車を取る。

 

 

今回は品川駅から特急列車に乗り水戸駅に行き、そこからレンタカーという流れ。

茨城内のルートはこれ。

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一日目は茨城の北の方に向かい、二日目は水戸周辺を狙う。

 

 

そして荷物はこれ。

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最近キャンプ用で買った寝袋を使い、車中泊をすることにした...が!問題が発生する。

 

 

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「お前デカ過ぎやろ!!!」

幾度の旅をこのリュックで乗り越えてきたが、そのキャパをオーバーしていた。

 


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さらに軽量。結局リュックには寝袋とタオルと充電器のみ。


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どうにか詰め込み準備完了。

 

1日目 7:00 自宅

起床。寝起きの「なんか今日めんどくせぇな」感は毎度のこと。身支度をして家を出る。

 

 

9:00 品川駅

朝に特急列車の切符を発券するつもりだったので一応出発の40分前に駅に到着したが、改札機には誰もおらず、さらに駅構内の至る所に改札機は存在し焦る必要はなかった。

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ホームで缶コーヒーを啜りながら待つ。今日は天気も良くあったかそうだった。

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ぼけーっと音楽を聴きながら待っていると、気付いたらすでに電車は来ていたらしい。

 

バタン!とドアが閉まり、電車はゆっくりと動き出す。徐々にスピードを上げ、周りの風景を置き去りにするように進んでいく。

車内に差し込む日の光に少し暑さを感じながら、電車の音が流れる音楽に溶け始める。旅が始まろうしていた。

 

道中窓から風景をぼんやり見ていると、スカイツリーが見えた。

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今回は車中泊ということもありライフラインが特に重要である。

充電できるような場所を見つけては、積極的に携帯の充電をしていく。

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去年の広島一人旅を思い出す。ちょうどあの頃は携帯の寿命が来ていたため、半日もしないうちに残り充電30%となるハードモードだった。交通情報やネット検索が必須になるため、その度にマックやタリーズwi-fiを使い充電をしながら次の行き先を探していたものだった。

 

11:10 水戸駅

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駅前は思ったよりも人が行き交っていた。レンタカーを借りに向かう。

向かう途中あるものが目に入り、足を止める。

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(子供に見せたくない雑誌とは・・・?これが茨城か・・・)妄想が広がる。

 

レンタカー店に着く。えきねっとで切符とレンタカーを合わせて取ると割引が利くため、2日で1万の値段で借りることが出来た。

えきねっとのシステム上店が決まっていたため仕方がなかったが、正直今回借りた系列店は個人的にあまり好きではない。ここで借りたときの車にいい思い出がないのだ。

ヴィッツを借りたが、走行距離73000km。ディズニーランドのゴーカートのようなエンジンとBluetoothの機能がなかった。ラジオもノイズだらけ。金をかけるとこはかけた方がいいと学ぶ。

 

「こういう回もあり!」無音の車内で窓を開けながら、風前の灯火のようなヴィッツを走らせた。

 

 

11:40 偕楽園(かいらくえん

偕楽園.........初めて聞いたときは(快楽園!?ドスケベかなぁ!?)と思ったのだが、ここは日本三名園の一つである日本庭園。

あとの二つは、石川県の兼六園岡山県の後楽園。兼六園は去年行ったから残り後楽園さえ行けばコンプリートになる。

 

ここの大きな特徴としては梅が見られること。約1003000本が園内に植えられているらしい。

 

チームラボが梅と光のアートを3月から行うらしく、準備が進められていた。

まずは竹で覆われた道を進む。

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葉から覗く木漏れ日がキラキラしており、見上げると緑の隙間から青い空が広がっていた。

 

メインとなる場所に着く。あたりが梅の木で覆われていた。

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春を感じた。最近はあたたかい日が続き季節が動いていることを実感するが、それはあくまでも体感であり実際に形として目で見ると改めて実感が増す。

 

しかし、たくさんの品種の梅があるなかで咲いているのは早咲きと呼ばれる品種と中咲きと呼ばれる品種のものが少し程度であり、全体としてはまだまだこれからといった印象だった。

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「普通に後ろ民家なんよ!」俺の中のノブが出てきて少し笑ってしまった。

 

 

桜を見に行ったことはあるけど梅を見に行ったのは初めてだった。そもそも梅が3月前後に咲くなんて知らなかったし、よく「あれ、もう桜咲いてね?」と疑問を抱くような植物は梅だったことが判明した。きれいだった。

 

そして、全体を散策し園を後にした。

 

 

14:20 袋田の滝

偕楽園から袋田の滝に向かう。

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「出た、ひたすら道なり。耐久レース。」

 

郊外に出るまでは信号に引っかかることも多かったが、どんどん民家は消え去り気付くと辺りは林や川になっていった。

駐車場に車を停める。数台しか停まっておらず閑散としていた。

 

そこから徒歩で向かうことになるのだが、「滝に最も近い駐車場!普通車300円!」や「当店で○○円買ったお客様は駐車場無料!」のような看板が多く、いかに他店より客を呼び寄せられるか店の間柄が垣間見え、思わず苦笑いしてしまう。

しかもコロナ禍で余計に客が減ったもんだから、店の前を通るたびに「兄ちゃん!鮎の塩焼きどう?」とか「土産あるよ!」と声を掛けられ毎回会釈することに。昔あった部活勧誘を思い出した。

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昼を食べていなかったため、ここら辺で食べようとしていたが、さすがに大きな店内に自分一人というのは気が乗らず滝に向かった。

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入場料を払い、トンネルを進む。

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新潟の清津峡トンネルを思い出した。やはり展望台を作ったり絶景を見るためには、土地を上手い具合に活用する必要があるのだろう。

 

袋田の滝は長さ120メートル、幅73メートルであり日本三名瀑の一つであるとされる。

先ほどの偕楽園でもそうだが、日本三○○ってなんとなく厨二心をくすぐられる。ワンピースでいう四皇や王下七武海みたいなね。

日本三名瀑の他には誰もが知ってる栃木の華厳の滝和歌山県那智滝が挙げられる。

 

袋田の滝の大きな特徴としては、氷瀑という厳しい寒さ故に滝が凍る現象が1年のある時期で見られるらしい。

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展望台から見る。圧巻。幅が広いため大量の水が大きくゆっくりと滴っていた。岩肌はくっきりと荒々しい表面を見せ、歴史と自然の威厳を思わせるような姿であった。

個人的な特徴として挙げるなら袋田の滝は他の滝より間近に見ることができ、スケールや迫力を目の前で感じれることだと思う。

 

余談として袋田の滝は恋人の聖地(当てつけに近いと思うが)ともされており、モニュメントやフォトスポットも存在していた。

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なんとなくテンションが高かったので、誰もいないのをいいことに一人オマージュしてみた。

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よく「彼氏彼女が欲しい」という言葉を耳にするが、結局自分の人生なんだから自分の機嫌や責任は自分で取るべきだと思う。この言葉の裏には、自分で補えない部分を他人で補おうとすることにほかならない。

そういう人ほど勝手に自分の理想に相手を当てはめ、歪んだ形に網目の大きいものをと、なんか違うとまた都合の良い他人を求める。結局他人なんて恋愛に限らずプラスα要素なんだから自分のことくらい自己で完結してほしい。

出来てない人ほど、支え合うや補い合うとか言うもんだから甚だしい。

 

 

15:40 竜神大吊橋 

日が傾き始めていたため、ここで今日は最後のポイントになる。

ここは竜神峡という渓谷にかけられている吊橋であり、橋の長さは375m。日本最大級の長さを誇る吊橋なんだと。

 

(いや、待てよ...昔行った三島スカイウォークは......?

調べてみると全長400mらしい。そしてどちらの施設も日本一長い歩行者専用の橋と謳っている......

 

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俺のなかのコナンが囁く。

 

さらに調べると、昔は日本一だったが2015年に三島スカイウォークが完成し、追い抜かれた説が濃厚。しかし、HPの表記はそのままになっているそうな...これ以上調べるのは面倒。

ここの特徴としては、やはり竜神バンジーと呼ばれるバンジージャンプだろう。

 

 

受付で入場料を払い、渡る。

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スケールと爽快感。この時は風が強く吹いており、橋がガタガタ鳴っていた。

(ここで、橋落ちて死ぬのも悪くないな。そして、名前の通りワイも竜になるんや!)

我ながらアホだと思った。

 

個人的な感想としては、柵が縦に仕切られていることに加え柵の高さも高かったため、景色があまり楽しめなかった印象が強かった。

 

2年前に行った三島スカイウォークの柵はこんな感じ。

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比べてみると結構差があるように思える。あの時は景色を見ながら楽しめた気がする。

比較対象を自分のなかで引き合いに出せつつあるのが少し嬉しい。

 

竜神大吊橋は橋を渡ったあと階段を下りてグルっと1周することができ、下から眺めることも出来る。

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下から見ると、景色も相まってまた綺麗に思えた。

 

 

17:00 太田温泉やまぶきの湯

車中泊をするため、道の駅と近場の温浴施設はピックアップしておいた。

駐車場に停め、一息つくと薄々思っていたことが沸々と沸き上がり、それは脳内で淀みなく流れ始める。そして現実を帯びることになる。

 

 

(ゆっくり布団で寝てぇな......)禁忌。

 

(このまま道の駅行っても19時くらいから何もすることないし、携帯も電気ないから使えないし暗闇の中でどうするん?)正論。

 

(いや車中泊wwこんな狭い車の中で?)刑罰。

 

(卒論も必死に終わらせて、学生最後なのにコロナだし、毎日会社からの英語教材も欠かさず1時間やって、1月もバイト頑張って14万稼いだのに宿も泊まれんのか)葛藤。

 

 

30分悩んだ。冷たくなる車内と影絵のような夕暮れ。後部座席には出番を待つ寝袋が横たわっていた。

そのとき重く閉ざされた口が微かに開いた。

 

「俺は...誰よりも俺を愛したい」

 

そこからはあまり覚えていない。

宿に向かう高揚感でいっぱいだったのだから。

 

 

18:00 宿

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「っっぱ、宿だよなァ!!騙されるとこだったわ!!!」

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「俺はよぉ!誰よりも俺を愛でねぇといけねぇわ!!」

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「俺も誰かの笑った顔ほんすこ!!気が合うね!!っぱワンカップには愛があるわぁ」

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今見返してもドン引きするくらい食べて飲んで草。コンビニで2000円溶けた。

 

そして大浴場に人はおらず独占状態。サウナも入った。

cryamyプラネタリウムを聴いて、そんな世界になったらいいなと思いながら1時ごろに寝た。

 

www.youtube.com

 

2日目 9:00 宿

起床。今日も天気が良かった。身支度を済ませ宿を出る。

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車にはペットボトルが散乱していた。思ったより人は水を飲む。

 

9:50 国営ひたち海浜公園

開場は9:30なのだがぼちぼち車が停まっていた。

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前に国営昭和記念公園にも行ったことがあるのだが、国営の規模はやはり大きい。

 

ロッキンとは打って変わって人はおらずスタッフも暇を持て余していた。

広々としていて海が見えるエリア、森のエリア、花がきれいに植えられているエリア、遊園地エリアなど全部周るのに1時間ぐらいはかかった気がする。

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特に遊園地エリアでは一人わくわくしてしまった。

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子供のころに遊園地の思い出はないため、全部が新鮮だった。

ディズニーとは違う世界線がまた良き。

 

 

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こういう乗り物に乗ったことのある人はどのくらいいるんだろう。

 

(顔wwジワジワくるわぁwww

近づきながら観察してると「こんにちは!僕と一緒に遊ぼう!」みたいなアナウンスが急に流れ若干ビクッとする。油断した。

 

(コイツ認識してるのか・・・?)

距離を取り遠目で見るも定期的に流れているようだった。

「ざっっっこ!」と性格の悪さが滲み出たところで遊園地エリアをあとにした。

 

 

そして何より思い出深かったのが、園内でバスケをしたこと。実は入ってすぐのところにバスケットコートがあり、園を周る前に何年ぶりにダムついていた。

 

リングを遠くに見つけたものの、当たり前にボールなんか持っていない。しかし、一応向かってみた。

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ほんと運良くすぐ脇にボールケースがあった。

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たまーに外でバスケをする際には大抵ごちゃごちゃしていてコートは取り合いみたいになっているし、ボールも持参するケースしかなかったから誰もいないリングと自由に使っていい普通のボールがあったのは素直に嬉しかった。

 

2時間は打っていた。久しぶりの感覚だった。

空は青く澄み渡り、冬の少し乾いた伸び伸びとした空気。たまにそよぐ風が全身を包み、葉を揺らしサーっと音がする。誰もいない空間に響くドリブルとシュート。

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「爽やかだ、爽やかすぎるぞ俺!青春してる!!」

夏のサイダーやラムネのシュワシュワとした炭酸を彷彿とさせるような爽やかさ。ロケーションも良かった。

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13:30 那珂湊(なかみなと)おさかな市場

那珂湊おさかな市場は関東有数の観光市場であり、毎年100万人もの観光客が訪れるらしい。

 

確かに平日なのに市場は混雑していた。適当な店に入り、海鮮丼を注文した。

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豪華だった。完食。

 

 

14:20 大洗磯前(おおあらいいそさき)神社

最後にお参りをした。

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長い階段を降りた先には、かの有名な海に鳥居が立っている場所がある。

 

確かに条件次第ですごくきれいに見える場所だと思った。

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このときは比較的海も穏やかで、きれいに見ることが出来た。

朝方には後ろから朝日が昇り鳥居が照らされ、きっと海も荒々しいほど貫禄が出るんだろう。

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14:50 大洗海岸

大洗磯前神社からここら辺一帯は沿岸部であり、海岸が広がっている。

夏には海水浴場として多くの人で賑わうらしい。

 

海水浴場用に開放されていた駐車場に停め、少し仮眠を取る。

このとき寝袋でも使ってやろうかと思ったが、しまうのが大変のため普通に寝た。

 

少し日が傾き始めたころに起きる。外に出て海岸に向かう。

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やはり海は良い。昔から釣りをしていることや家の近くには江の島があり、海にほんの少し囲まれて育ったため海は好きだ。

建設業に就職しどちらかというと陸の案件がほとんどだが、マリコンも良かったなと振り返って思う。

 

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砂浜をcryamyの月面旅行を口ずさみながらただただ歩く。MVが夜の砂浜ということもあり、砂浜を歩くときは自然と歌いたくなる。

ギターボーカルのカワノがあてもなく夜の海岸を歩き、序盤ではゴミを蹴散らしたり壁にもたれ座り込むようなMVなのだが、夜に浸り少し感傷的になりながらどことなく歩くような感覚はすごく分かる。

 

筋も通っていないようなクソみたいな人間に意見を一方的に押し付けられ、もう自分は関係ないとシャットダウンされた夜には、俺も東京と埼玉の境である荒川にかかる新荒川大橋をイラつきながら歩くことがしばしばあった。関わってきた人間のなかで数人はいた。遠くにはスカイツリーが毎回綺麗に光っていた。わざわざ遠回りになるのだが、5kmほどで帰れるからちょうど良かった。

 

 

海をぼけーっと眺めながら、石で携帯を固定して自分と空をバックに撮ってみる。

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「やべぇ、最終ステージに来たみてぇだ!!!」

 

普段携帯を見返しても、風景ばっかりでいざ自分の写真っていうとなかなか見当たらず、あっても数枚。野郎同士で写真を撮るみたいなことも滅多にないし。

自分の姿を客観的に見ることはなくて、歩き方とかどんな風に笑うとか、こういう時どんな表情でいるだとか案外自分について知らないことは多い。

写真は「自分ってこういう奴なんだな...」と必然的に主観よりも客観に自分を知ることが出来るので、なんとなく自己肯定にも繋がると思った。いつか自分の顔に自分で笑ってみたい。

 

 

17:10 水戸駅

砂浜を去り、レンタカーを返しに向かう。

しかし、事件が起きる。

 

水戸駅前は車の通りがエグく、片側三車線のような通りである。

まさに駅の真ん前のどでかい交差点。

ここでやらかした。

 

カーナビに「右折してください」と言われるも右折車線が見当たらず、どこに行けばいいのかと交差点のど真ん中で立ち往生。

 

とりあえず前の右折しそうなバスに付いていくも罠。バスターミナルに迷い込む。

後ろから続々と来るバス。バスに囲まれる俺。さすがに焦る。

 

レンタカー店の方角は分かっていたので強引に旋回。何度もタイヤが段差を踏み車内がガタガタと揺れる。車線に割り込みなんとか元の世界に戻ることが出来た。危ない。

 

レンタカーを無事返し、電車を待ち岐路に着いた。

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おしまい。

 

 

 

まとめ

今までで一番文字数が多くてわろた。慣れもありこれからどんどん増えていきそう。

 

2021 2/16-17 東京観光&ソロスノボ旅

謎。謎すぎる。一瞬の気の迷い。深夜テンション。気付いたら一人で新潟にスノボをしに行くことになっていた。最初に言っておくと、スノボはあまり好きではない。

 

今回の旅は前泊として東京観光とメインのスノボに行ってきた。

スポットとして1ヶ所で楽しんできたので地図はカット。新たに時刻を追加して記載する。

 

 

1日目 16:00 自宅

東京駅を6:30に出発する新幹線に乗るため都内に前泊することにした。早起きもめんどいし卒論も終わったから適当にぶらつきたい気分だった。そもそもコロナじゃなかったら就活やら卒論が終わればしばらく家には帰らず野良する気だったのでこれでも我慢している。

 

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パンパンのリュックに服装はジーパンと黒ダウン。靴は革のちょっとしっかりしたやつ。

このスタイルが一番旅をしている感じがして個人的に好き。電車に向かう。

 

17:15 浜松町駅

東京観光としては浜松町に来た。なんせここには東京タワーがある。

最近は日の入りが延びて、18時前にならないと日が落ちないので日の入りまで散策。東京タワーとは逆の竹芝ふ頭のほうに海を見に行くことにした。

 

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マスクにスーツ姿のそれっぽい人たちに紛れ、無表情の高くそびえる建物に目を移しながらぼんやりと歩く。場違いのような気がして単純に「いつか自分もこうなってしまうのか」と少し暗くなる。良くも悪くも自分の知っていることや生きてきたことがここではミリ単位の世界なんだろう。もうガチ都内。レべチ。

 

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ふ頭に着き、缶コーヒーを買い適当なベンチに座る。

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最近思うことがある。次に自信を持ち前向きになれるのは、人間関係でも職場でも今までに自分が受け入れられ必要とされた過去によるもののウエイトが大きい気がする。「ここでは駄目だった」と10知っているうちの認識なのか5を知っての認識なのか、全く知らないでの認識なのか「けどあの時は・・・」と自分を守れるような過去が大きく自分を助けると思う。そんなことをぐるぐる考えながら缶コーヒーを啜っていると暗くなっていた。

人混みに紛れながら東京タワーに向かう。

 

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記憶はぼんやりしてるが東京タワーは昔小学生の頃連れて行ってもらったことがある。

大学2年のときに近くの短期バイトついでに寄ったりもした。あと女の子と展望台に上がったこととか。

当時と変わらずオレンジ色にキラキラ光り輝き、街のどこからでも見ることが出来た。おすすめは入口付近の交差点の止まれの標識を入れるか入れないかのアングルがすこ。止まれがコラみたいに浮遊してる感じも良き。

 

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一通り満足して泊まるところを考えながら歩いていると家系ラーメンを見つけた。

普段は安くていかにカロリーが高い食べ物を吟味しながら選ぶようなケチなのだが、旅行時と誰かに何かをするときは金を惜しまないので大盛りとビールまで頼んだ。優勝した。

 

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19:30 漫画喫茶

経験上ゲストハウスは2000円前後でビジネスホテルは5000円前後。そして満喫は3000円前後で泊まれる。このときはナイトパックと通常パックを組み合わせた12時間滞在プランで学割が利いて約2500円で泊まれた。完全個室に漫画読み放題飲み放題。シャワーも無料。これは普通にすごい。さすが我ら快活。

 

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Office付きのパソコンだったので旅行記の冒頭部分はここで書いた。そして来週の茨城の予定も立て、ワンピースを読んで寝た。

 

 

2日目 5:20 東京駅

寝たというか仮眠に近かったが時間通り起床。(なんで俺このあと滑り行くん・・・?)疑問を抱きながらコーヒーを流し込み、顔を洗い歯を磨き荷物をまとめて出る。

外はまだ暗くこれから1日が始まろうとしていた。施設を出たときのあのまだ頭が回っていないような不健康感はラブホを後にした感じとよく似ている。

PK shampooの夜間通用口を爆音で流しながらまだ寝ている街を我が物顔で歩き、東京駅に向かった。

 

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駅前ではオリンピックがカウントダウンされているモニュメントが存在していた。ここで書いていて「いや、なんで俺普通に写真撮らんの?」とイキって斜めに撮る自分に腹が立った。

 

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新幹線を待つ。

俺は身内を大学生グループに殺されたんか?というくらい大学生グループが嫌いなのでエスカレーター前で「えっ、あっちじゃね?ww」と進路をふさいできたグループやわざわざ座席を回して大声で騒ぐ同じ車両のグループには若干イライラした。

 

バイト先がスパなのだが、やはりそういう輩は風呂でも騒ぐため常連の人やおっさんが「あの団体うるさいんだけど、なんとかしてくれない?」とスタッフ側にキレてきたり、若者グループとバトったりすることが多々あるので色々ダルい。ちなみに温浴施設に複数でいる集団のことをサウナー達はドラクエと呼ぶ。

 

自分もそれが嫌だったら車で行くなり、もっと高いプランで行くなり方法はあるから結局仕方がないんだけど。

 

 

8:20 スキー場着

 

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駅直結のスキー場ということもあり人が多かった。新幹線から降りた人がドバーっと改札を抜けレンタルや更衣室に一斉に駆け込むため、そのピーク時はさまざまのところで行列ができるほど。スタッフも大変そう。しかしそのピークを過ぎると更衣室もフロアも閑散としていた。

 

レンタルと着替えを終えていざ苦行。コースは結構あるらしい。

最初にゴンドラで上まで上がるようだった。

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今回は一人のためリフトもゴンドラも当たり前だけど一人。たまーに相席がいるくらい。

 

ゴンドラのパーティーは俺、おっさん、男女カップルというデスゲームの序盤ステージのようなメンバーだった。不可解な状況にサイコパス気質が発動し、ジワジワきてしまいマスクの下で思いっきりニヤニヤしてしまった。

 

会話のタイミングもまだ掴めていないような初々しいカップルは不運にもクソニヤつく不審者と寡黙な初老と相席してしまい気まずそうに外を見ていた。

 

初々しさから思うがほんのたまにいる純粋そうな子を見ると眩しくてまっすぐ見れない。よく保育園児?が列を作って仲良く歩いてるのも胸が痛い。ぬいぐるみもダメ。バックグラウンドに微笑ましい親子とそれを大事そうに抱える子を想像してしまいなんとなくグッときてしまう。

あと小さな子供達が電車に乗っている時は(頑張れよ・・・)と空間を取れるようにわざと周りの大人たちを立ち位置でガードしてサポートしたりしてしまう。みんな幸せになってくれ。

 

上に着き、外に出ると雪が降っていた。

空は灰色に覆われ、風は痛いが雪はモフモフ。転んでもノーダメ。その点は良かった。

「やべぇ、始まった、、、」ボードを装着してリフトに乗る。

 

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そもそも冒頭でも記載したがスノボはあまり好きではなく、場内でも一番好きじゃない自信があった。しかし、高2のときから毎年来ており当初から「年1回行けばいいレベル」とも思いながらも今年で7年目になる。未だにどこに楽しさを見出せばいいのか分からない。

 

ただ「リフトに乗っているとき」と「山頂からの景色」、「木が生い茂る山道をゆるやかに滑るとき」はほんの少し楽しい。3つのうち2つがスノボに関係なくて草。

真面目に考えると生きていて自然を5感全てで感じるような出来事はあまりなく、その点スノボは自然に溶け込める瞬間があるから好きなのかもしれない。論破されそうで草。

 

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1年ぶりではあったが不思議と体は覚えているもので、すんなり滑ることが出来た。ザッザッザッっとエッジを利かせ雪を掻き分け、スピードが上がるにつれて風の音が細く透明になっていく。ときたま遭遇する転ばざるを得ない理不尽な段差には社会の軋轢を感じつつスタントマンばりに転んでみせる。さて、どうしよう。1~2周目にして帰りたくなってしまった。さみーし、天気悪くて景色も見れないし。

 

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ここのスキー場では、中央エリア、南エリア、北エリアの3つのエリアが存在するためエリアを移動することにした。

 

高いところから低いところに降りる。それはまるで幼少期に遊んだすべり台のようである。ごく単純な偏差値15ほどの作業に人々は夢中になり、大きくなった私たちはすべり台からスノボへとかたちを変えて遊び方を覚える。

 

リフトを降りてコースまで片足でボードを漕ぐシステムめちゃくちゃコスパ悪くて好き。

コースの途中でスピードがないと平坦過ぎて止まり、ボードを外しざるを得ない初見殺し理不尽過ぎて好き。毎回人溜まっててわろた。

そこで意地でもボードを外さず全身でピョンピョンする奴、前かがみになり地面をひたすら押す奴、遠目から見ると地獄絵図で好き。

そんなこんなで滑り続けた。

 

 

11:30 昼飯

疲労困憊。ボードを外し店前で立てかけ中に入る。

レストハウスはギルド感があっていつもワクワクする。服装も人それぞれ派手なものからシンプルなものまであり、入口で武器を置いていくみたいで。

昼飯はカレーとビール。

 

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完食後一息つく。思ったより体に負担があった。

14時くらいまで目覚めず寝れたらいいな・・・)眠りについた。

 

 

12:30 スノボ後半と新幹線

目覚めてしまった。

「ああ、ここにいたいなあずっと、、、振り返って戻りたいなぁ、、、」俺の中の炭治郎が囁く。

しかし、覚悟を決めてボードを装着。リフトに向かう。炎が流れる。

 

なんだかんだ夢中になっていたのか、気付くと14時を回っていた。

そして最後のメインイベント。下山コースへ。

 

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このコースは最初ゴンドラで登った分下るというものだった。その距離2.5kmらしい。

下山コースに向かう際の「引き返すなら今です!!急斜面の箇所多々あり!!」の看板に(めっちゃ脅すやん・・・)と思う。

 

結論木の葉を使わずいつも通り滑ることが出来たが、中級くらいの斜面に幅が狭くサイドが崖になっているようなコースだった。体感だが道中の看板のカウントダウンから考慮すると3分くらいで500mは進んでいたらしい。

 

前にいたケンジ君(勝手に命名)をペースメーカーに「しんがりは任せろケンジ!」と勝手に離れず近すぎずの距離で滑って無事完走。麓で仰向けになり空を見上げる。少し離れたところではケンジ君も同じように空を見上げていた。あの瞬間だけ空は俺らのもののように思えた。

 

雪を払い落し最後にケンジ君を一瞥すると彼は起き上がって雪だるまを一人黙々と作っていた。萌えた。ドアを閉め別れを告げた。

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一通り着替えを済ませ新幹線までロビーで待機。ウェアから小物類まで全部が凍っていた。自販でビールを買いベンチで開ける。

 

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あぁ、諸行無常。顔がブスになるほどの美味しさ。そろそろビールの案件来ないかな。

 

冷え切った体が元に戻る頃に冷たいビールを流し込むアンバランスさ。例えるならストーブを付けているのに窓を開け冷たい風を心地よいと思うような、冷房をガンガン付けているのに布団にくるまるようなそんな感じ。ついでに男性が寒い日小をしたあとブルりと感じるのはあったかい尿を体外に出すことによって体温バランスが変わるかららしい。

 

その後ウトウトしてたら時間になり新幹線に乗り込む。

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帰りも同じ車両にサークルで来ているのか8人くらいの大学生グループが騒いでいた。

「○○ちゃんと○○君が今○○になってるらしいですよー!」会話はこんなんばっか。

男女関係に対しサバサバしてるので(恋愛なんて女ひん剥いて終わりだろ・・・)外に目をやりつつ思う。長文LINEや延々と喋るような世界線とは無縁。眠りにつく。

 

19:30 東京駅着

実は新幹線に乗る前に土産を買っておりリュックがさらに重くなっていたのだが、これがまあ重かった。俺の夢はダチに腹一杯飯を食わせることなので土産に新潟の米2kgを買ってパンパンのリュックがさらにはち切れそうになっていた。夢は重い。

リュックを担ぎあげるのにワンクッション入れつつ、電車を乗り継ぎ家に着いた。

 

おしまい。次回は茨城一人旅へ。

2020 12/16 静岡日帰り一人旅

予定がふと空いた。そうなるとやはり思う。

「どっか行きてぇなァ!?」

 

偶然にもその日は家に車があり、最近ETCカードを作ったので試したい気持ちもあった。しかし、関東や山梨,静岡など車で行けるような観光地はほぼ行ったためかなり迷う。地方に行き過ぎると雪とか地面の凍結が怖いし。

 

「どうすっかなぁ…」と圧倒的まっぷる立ち読み。静岡の西部側に行くことにした。

 

 

今回のルートはこれ。

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西部に車を走らせ、清水付近を散策。帰りの道中にある御殿場の温泉に立ち寄り終了というルート。

結論まっぷるのチョイスに外れはなかった。

 

 

①日本夢テラス

起床。クソ寒い。

んでこんな寒いのにわざわざ布団から出て、出かけなくちゃいけないんだよ・・・」と若干行くか迷う。しかし、することもなく家でなんとなく終える休日は嫌いなので起きる。

 

カーナビに打ち込み出発。

「ここから高速乗るのか・・・」

少しずつ道を覚えてきたことを実感する。天気は晴れ。高速を快速に飛ばす。

 

2日前に好きな子と飯に行ったので少し舞い上がっていた。飯と言っても普通にトリキ。ガチな人との飯って食べ方を忘れてしまう。

大体テーブル席って対面だから(いや、こっち見んな!!逆向けや!!!やべぇ尊い.....いや、こっち見…)のループ。心情のアップダウンはガジェットのゴーコースターに匹敵したと思う。

 

「譁・ュ怜喧縺代ヱ繧ソ繝シ繝ウ!!!」

文字化けレベルの奇声を発しながらも普通に運転。好きだけでやってけるのは最初の3ヶ月だって齢23にもなると分かってくるからね。

 

 

休憩なしに100km近くを走り、カーナビに指示された脇道に入る。

「目的地周辺です。運転お疲れさまでした」

思わず震えた。謎。普通の民家に辿り着いた。

 

「これがホントの夢テラスてかァァァ!?夢やん」

いったん落ち着くためコンビニに入り、仕方なく携帯のナビで向かうことにした。

 

夢テラスとは10km離れたところにガチ夢テラスはあった。向かう道中の景色がきれいで思わず車を止め写真を撮る。

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無事到着。もともと夢テラスは日本平という標高307mの丘陵地に作られたテラスである。そしてここ日本平は富士山はもちろんのこと、眼下には清水港,駿河湾。遠くには伊豆半島南アルプスが見えるなどとにかく景色が良い。日本観光地百選第一位なのも頷けた。

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12月の空は寒いこともありすごく青々としていて好きだ。雲は絵のようにきれいな輪郭を描いていて、海の上に浮かんでいた。くっきりとした景色に青と白がバランスよく映えなんとなくラピュタを思い出す。一回も見たことないけど。

 

 

今回の日本平もそうだが、観光地に行くと「名勝○○」と書かれているのを目にする。名勝とは「芸術上又は鑑賞上価値の高い土地を国の財産として指定したもの」のことを言うらしい。

最近ブログを書くにあたり、言葉選びや観光地の情報を以前より調べて考えるようになった。好きなものに対し能動的になれた気がして始めて良かったなと思う。

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次に行く前に、休憩がてら店でお茶たい焼きを買う。

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味は「うーん...お茶!!ww」って感じだった。

 

 

②清水港

日本平から10kmほど離れた清水港で昼食。

 

清水港は神戸港,長崎港に並び日本三大美港とされている。120年の歴史を持ち、過去のお茶の輸出や富士山と港という美しい風景を見れることが背景にあるという。

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いつもならしないが、めずらしく店をググりここまで来たことをどうか褒めてほしい。適当にランキング1位の店に入った。

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バカ美味かった。さすが獲れたての海鮮。質が高く一つ一つの切り身が分厚かった。壁には有名人のサインが並んでいた。

 

 

帰ろうとした矢先、あるものが目に入る。

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俺はこういうのが昔から大好きで、大人になる理由の一つは金銭的に難しかったあの日の夢を叶えるためだと思ってる。未だに100円入れてガムをゴールまでグワングワン操作する機械を見るとテンションが上がってしまうし、youtubeの「1000円ガチャ全部回してみた」系の動画は好きなジャンルの一つだ。

 

いつかもっと大人になったら、カオナシのように手から溢れんばかりの100円を出してガキのヒーローになりたい。それっぽい言葉や生き方,人間はネットで山ほど出てくるから、そういうものよりいくつになってもくだらないことで笑ってええんやでと教えてくれる。

 

そんなことを思いながら700円存分に楽しんだ。全部溶けた。なんやねんあれ。

港で飲む缶コーヒーは冷えるのが早かった。

 

 

 

最後にトイレへ。

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「いや、お前もなんか喋ろや!!!空白一番多いねんぞ!!!!と注意書きにツッコみ港を後にした。

 

 

③三保松原

ここ三保松原は静岡を持つとしたら96%の人が握るであろうウェーブの逆にあるウェーブのツンッとしたところにある。

kmの海岸に約3万本の松が生い茂っており風景の奥には富士山。確かに風情がありとてもきれいだった。歴史上の人物が和歌を詠むようなところでもあったらしい。

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さらに富士山の構成資産ともされている。分かりやすく言えば富士山+○○といった貴重価値が高い場所のこと。これは実に25個あり、例えば富士五湖忍野八海が当てはまる。

 

富士山の水や取り巻く自然が長い年月をかけ、また別の場所で新たな自然,文化を構成した...といったような感じ。「富士山と因果関係がある場所」みたいな認識が一番しっくりくるような気もする。

 

 

車を停めて散策。しばらく歩き松を抜けると一面の青空と果てしない海。そして富士山。

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しばらく見入っていた。海岸は7km。どこまでも広がっていて最高だった。

木の漂流物を見つけ、サバイバル精神が燃えたがガチで寒かったので一瞬で死ぬなと予想がついた。

「サバイバルするなら夏がいいな......」すげぇ贅沢なことを思う。

自然というものは過酷でこのとき気温は4℃。さらに前髪がパッサーンなるほど強風が吹いていた。

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そのあとは徒歩圏内の御穂神社へ。神の道と呼ばれる長い道を渡り神社に向かった。 

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ぶっちゃけ両サイドは普通の住宅街で車も走っていたので「なんともまぁ日常に溶け込んでる神なのね」とか思ってた。

けど冷たい風に松が揺れて、誰もいない道をひっそり歩くのはなかなか気分が良かった。

 

 

例の如くまた皆のために神に頭を下げてきたので、セブンくじが当たるくらいの幸せは来年あると思う。

 

めずらしくおみくじも引いた。

捻くれてる性格なので良いことが書いてあっても「んな上手くいくわけねぇーだろ!甘えんな!!」と思ってしまうし、悪いことがあればなんであんたに俺の人生左右されないといけないの?」と思う。神とはここ最近仲が悪い。

おみくじで100円使うなら清水港のゲームに100円使えばよかった。

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④御胎内温泉

そして最後に御殿場にある御胎内温泉へ。このときもう日は傾きかけており気温は0℃を記録していた。

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「御胎内温泉とかw卑猥じゃないけど卑猥に聞こえる言葉ランキング31位だろw」と温泉に浸かる。富士山の麓で寒いけど空気がとても澄んでて星が良く見えた。

 

露天風呂がかなり広く30人以上は入れそうな大きさだった。さらに室内も合わせて4つぐらいの浴槽。全部が広々としていてまっぷるに感謝した。

 

露天風呂、サウナ、外気浴を繰り返し1時間ほど入っていた。

 

出たあとはファンタをがぶ飲み。瓶ってのがまた洒落ていた。

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終わり。

2020 12/01-02 鳥取島根一人旅

今となってはなぜ鳥取島根を選んだのか分からないが、10月の自分が勝手に飛行機宿レンタカーを取っていたのだから12月の自分はそれに従うしかない。

 

北海道の一人旅を終えてすぐ「次の旅は・・・鳥取の飛行機安いし行くかー」とノリで申し込んだと思う。もはや他人事。

しかし、ノリでもなんでも的確にルートと時間、予定を設定しているのが俺の良いところ。そんなこんなで鳥取・島根1泊2日の旅スタート。

 

 

今回のルートはこんな感じ。

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1日目は鳥取空港から鳥取砂丘に行き、その後は左に車を走らせる。途中にある倉吉を狙い、最後に由志園。宿のある皆生温泉で一泊。

2日目は島根でワンポイント観光して米子空港で帰るルート。

今思えば県を横断する旅行は始めてだった。

 

 

そして荷物はこれ。

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もはやバイトに行くより荷物が少ないことに慣れを感じつつある。

 

 

1日目

起床。最寄駅から羽田空港に向かうも朝からトラブル発生。電車の運行中止。

(んまァ、とりあ今日の宿までどうにかして行けばいいや~)謎のポジティブさを発揮し迂回するように電車に乗る。

 

予定より20分ほど遅れて空港に着くも至って普通に搭乗口まで進んだ。

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そしてフライト。鳥取空港着。

コナンの作者が鳥取出身らしく大々的にパネルが展示されていたが、あまり興味がないので目もくれずにレンタカーを借りに行く。受付のお姉さんが可愛い。すこ。

 

 

「本日は鳥取県内で宿泊予定ですか?」と聞かれ「はい、“かいなおんせん”で泊まります」と答えるも首を傾げられる。後から知ったのだが皆生温泉(かいけおんせん)と読むらしい。

後々書くが今回漢字の読み方が難しいところが多く店員さんを困らせたり、カーナビで検索出来なかった場面が多くあった。

 

手続きを終え、おっさんに車の案内をバトンタッチされ若干萎える。しかしそのおっさんは乗る予定の車を素通りして「えっ、ない・・・」と本気で困るという鳥取ギャグをかましてきたので株が急上昇した。

 

おっさんに別れを告げ、車を走らせる。

今回の車は緑パッソ。レンタカーありがちの急発進アクセル。そしてブレーキは奥まで踏まないと利かない車だった。

 

 

10kmほど先の鳥取砂丘に着く。鳥取砂丘は今回の旅のメインだったため楽しみだった。イメージ的に入場門みたいなところから入り「わあぁぁぁ!」となることを予想していたのだが、各駐車場から勝手に入るスタイルだった。 

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見渡す限り砂が広がっていた。案外近そうに見えてもいざ向かうとなると10分はかかるほど。それぐらい広い。

 

「木の葉同盟国、砂の忍だ・・・」

歩くも砂に足を取られ景色も変わらずで疲労が蓄積。なんとか丘を登るとすぐそこに日本海が荒々しく波しぶきをあげていた。

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一通り満足し車に戻る。しかし違和感から靴を脱ぎひっくり返すと大量の砂。

(運動会かよ・・・)中学のときにリレーですっ転び戦犯になった嫌な記憶を思い出してしまった。鳥取砂丘はつまり運動会。

 

 

次に近くの砂の美術館へ。ここでは砂のアートが見られた。

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砂で作ったようには思えないほどの作品が並び素直に感動した。砂だけに素直。

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サイコパス気質が発動しこういったリアルなものを見ていると笑いがこみあげてしまい、下を向いて歩いていた。マスクがあって良かった。

(いやwwwこの顔やべぇだろ!!ガチやんwww)とか思っていた。

 

 

砂の美術館を後にして昼を食べようと店に入り、海鮮丼を食べる。

鳥取はさりげ海鮮が美味しいらしい。

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腹も満たされ倉吉に向かう。

倉吉は室町時代に城下町として発展したらしく昔の街並みが残っている。

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しばらく散策。ぶっちゃけ街より流れている小川に魚がいたことにテンションが上がっていた。人が歩くなかずっと小川にしゃがみ込んでいる姿はなかなか滑稽だったかもしれない。

 

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そして次に由志園(ゆうしえん)に向かう。

しかし、車を走らせている途中奇妙な建物を見つけ路駐。調べてみるとどうやら燕趙園(えんちょうえん)というところらしい。

 

ここは日本最大の中国庭園。実際に中国の技師が設計し、中国の資材を持ち込んで作ったとされている。このことから外見からでもかなり異端を放っていた。昔やっていた西遊記のロケ地でもある。

正直かなり行きたかったが、近くで写真だけ撮った。

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すぐ隣の公園ではご老人たちがゲートボールで盛り上がっていて、いかに場違いなところに存在しているか想像できるだろう。

 

 

由志園は大根島という島にあるため橋で渡ることになる。「ベタ踏み坂」と名付けられた江島大橋は全長約1.4km,最上部の高さは45mに達していてかなり特徴的。形状が山のようになっているためその名の通りベタ踏みで登った。

このときの時刻は17時。夕暮れ時を走るっていうのがまた最高だった。

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ちなみに由志園が今回の旅のハイライト。

日本庭園×紅葉ライトアップ×イルミネーションというフルコンボが決まり、鳥肌が立つくらい綺麗で幸せな場所だった。ごちゃごちゃ書くのも面倒なので写真で楽しんでください。ほんと綺麗だったので。

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地方のイルミには一人で行けるほどボッチ耐性が上がった。

誰かと行くのもいいけどなんだかんだ「次行こうぜ」とか声をかけあったり、どう周るとか歩くペースだの誰かに合わせて全員が同じように楽しむってのは簡単なことに思えて実は難しいと思う。

 

 

そして皆生温泉にチェックイン。皆生温泉はめずらしく海から湧き出る温泉であり別名塩の湯とも呼ばれているそう。

山の温泉は硫黄のイメージがあるが、海の温泉はちょっとしょっぱくさらりとしていた。塩分濃度が高いことから体を芯から暖め美肌などにも効果があるらしい。他に有名所では熱海温泉などがある。

 

泊まった宿は海の目の前にあったため常にオーシャンビュー。波の音が聞こえていた。そして夕飯はコンビニ飯。ビールで自分に乾杯。寝る。

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2日目

起床。いい天気。

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今日は石見銀山(いわみぎんざん)に行く予定だったが、距離と時間を改めて考えると片道110kmは遠いため急遽70km先にある出雲大社(いずもたいしゃ)に行くことにした。車内はヒトカラ。大体着くころ声はガラガラ。

 

出雲大社着。近くの遊歩道と店も栄えていて全体として2時間近くはいたと思う。参拝の前に遊歩道を一通り歩き、昼飯を食べるため店に入る。

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(割子そば・・・?ここでも漢検始まった・・何て読むんだ・・わり?かつ?)

「“三食かつこそば”1つ下さい」と注文するも「え?」と聞き返される。俺半泣き。

「これください・・」とメニューに指を当てるチートを使う。情けない。屈辱的。これが島根。正解は割子そば(わりごそば)らしい。

  

食べ方にも特徴があり麺に汁を直接かけるスタイル。長距離走は後半追い上げるタイプなので汁の量も計画的に考えたのだが結局大量に余って笑った。

今までのそばのなかでも一番美味くて、Gotoクーポンで思わず土産を買ってしまった。

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そして出雲大社出雲大社は通常とは異なり二礼四拍手一礼という作法らしい。

会社(偉い人からナンパされてそのまま入社したので)と友達と周りの人との縁に感謝しておいた。

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神だろうが何だろうが自分のことを他人に委ねることはないので、ここ数年こういう場は周りの成功と幸せを切に祈っている。周りの奴で何か良いことがあったらそれは間違いなく、俺が地方の神々に頭を下げて祈ってるおかげなので切実に感謝してほしい。

 

悪いことがあったら手の届く範囲であれば、俺が絶対になんとかするのでLINEを飛ばしてくれ。来年は一人暮らしだけど家には仕事でほぼいないから、路頭に迷ったら勝手に住んでほしい。

 

 

いざ帰ろうと思った矢先、ワイパー2段階ほどの雨がザァーザァーと降ってきた。

そして米子空港(よなごくうこう)に向かう途中に虹が出現。 

 

初めて見たんだけど虹が二重にかかってて「え!?」ってなった。走りながら違う場所にも新たな虹が出てて帰りだけでも4本は見た気がする(パワーワード)。 

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レンタカーを無事返して米子空港着。昨日手を付けなかったワンカップを空港で飲み、帰りは爆睡して帰ったとさ。おしまい。

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